2015年(平成27年) 2月22日(日)付紙面より
ツイート
酒田市内の旧家などに伝わるひな人形を展示する「酒田雛(ひな)街道」が21日、同市山居町一丁目の「酒田夢の倶楽」での展示で本格的にスタートし、港都酒田を華やかな春の息吹で包み込んでいる。
酒田雛街道は1996年度から毎年この時期に、市内の商工・観光関連団体などによる実行委員会(眞島裕実行委員長)が開いている。今年は来年度の20周年に向け機運を高める年という位置付け。21日から4月3日までを主要期間に、昨年より1カ所多い13施設でひな人形や同市特産の土人形「鵜渡川原人形」、つるし飾り「傘福」などを展示する。新規はマリーン5清水屋の「新旧雛合わせ」(3月1―31日)。
夢の倶楽では「加藤家のお雛さま」として、江戸時代後期に作られた古今雛を中心に、芥子(けし)雛、ひな道具などを展示。古今雛の男雛は高さ43センチ、女雛は同40センチと大きく、女雛の着物にはキリと<鳳凰(ほうおう)の刺しゅう、冠は透かし彫りが施されているなど、細やかで豪華なもの。訪れた人は「すごい。こんな立派なおひなさま、見たことない」など感嘆の声を上げていた。4月3日まで(入場無料)。
実行委では13施設と市内の飲食店25店を対象に、3カ所以上を巡って応募するスタンプラリーを実施している。問い合わせは事務局(酒田観光物産協会)=電0234(24)2233=へ。