2015年(平成27年) 2月21日(土)付紙面より
ツイート
今年3月に閉校する由良小学校の児童たちの協力を得て、由良の地区住民らが制作を進めていた「由良ふるさとかるた」が完成した。23日には、かるたのお披露目とともに由良小の児童参加のかるた大会が同校で午後1時から行われる。
由良小は新年度から三瀬、小堅の各小学校と統合し豊浦小となるため閉校する。
かるた作りは、由良小が閉校する前に、地区住民と児童たちがかるた作成を通して交流し、新たな地域づくりや地域文化の再発見、漁村文化伝承などにつなげようと取り組んだ。由良小の児童たちには由良の海、港、歴史、文化などをテーマにかるたの読み札募集で協力を得、自治会、由良地域協議会、文化財愛好会などの由良の地区住民が協働し作成した。鶴岡市の住民自治組織ステップアップ事業補助金を活用した取り組みで、構想から約1年半をかけた。
完成したかるたは、読み札44枚と取り札44枚。読み札には由良の観光名所や祭りや行事、旬の食べ物などについて詠んだ歌と説明が添えられ、取り札には地元企業が手掛けたかわいらしいイラストで由良の風景や行事などが表現されている。また読み札、取り札それぞれの裏面はパズルになっており、読み札は由良八景図、取り札には白山島平面図がデザインされている。
由良地域協議会「ゆらまちっく戦略会議」の齋藤勝三会長は「由良の文化を次世代につないでいくきっかけになってほしい」と話している。