2016年(平成28年) 10月6日(木)付紙面より
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先月10、11の両日に本県で開催された「第36回全国豊かな海づくり大会」の式典で、天皇、皇后両陛下が漁業関係者に手渡された魚介類のうちヒラメの記念放流が4日、遊佐町の吹浦漁港内で行われた。
先月11日に酒田市の希望ホールで行われた式典行事の際、天皇陛下からヒラメを受け取った土門拓也さん(43)=県漁業協同組合所属、同町菅里=はじめ県漁協、県庄内総合支庁の関係者らが参加した。
放流を前に、県漁協の佐藤研事業部長(さかた総合市場長)が「今回の放流を通し、希望の光となる、豊かな漁場になることを祈念する」、同総合支庁産業経済部の大井明彦次長が「ヒラメは重要な魚種。庄内浜の豊かな海で大きく育つことに期待」とあいさつ。土門さんは「先人から引き継いだ水産資源を次世代に引き継ぐためにも、大会テーマ『森と川から 海へとつなぐ 生命(いのち)のリレー』を合言葉にし、つくり育てる漁業に積極的に取り組んでいきたい」と決意表明した。
引き続き、関係者がバケツを使って10センチほどまで成長したヒラメの稚魚約6000匹を放流。「大きくなって帰ってこいよ」などと声を掛けながら元気に泳ぐ姿を見送った。
今月9日には鶴岡市の由良海岸でアワビ、同20日には大江町の最上川でサクラマスの記念放流も行われる。
2016年(平成28年) 10月6日(木)付紙面より
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ラムサール条約登録湿地の鶴岡市大山地区の下池で5日早朝、冬の使者・コハクチョウの初飛来が確認された。例年とほぼ同時期の飛来。
下池のそばにある市自然学習交流館「ほとりあ」によると、同日午前5時45分ごろ、11羽のコハクチョウが水面で羽を繕うなどしていたという。同館の上山剛司学芸員が確認した。同6時半ごろには、コハクチョウ6羽が下池上空に飛来。羽を休めていた11羽はその直後に飛び立ち、6羽と合流して共に南下していったという。上山学芸員は「北海道の道北で9月末と10月2日に飛来したとの情報があったので、そろそろと思っていた。例年であれば、コハクチョウの飛来数は今後増えていく」と話していた。
同館では今回、大山下池と上池を対象に飛来場所と飛来日を当ててもらう「コハクチョウの初飛来日を当てよう」を実施。庄内を中心に162人の応募があり、このうち16人が10月5日を予想した。