2021年(令和3年) 5月12日(水)付紙面より
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今年3月末で酒田市地域おこし協力隊を退任し、4月から大沢地区の集落支援員に就任した阿部彩人さん(40)=同市出身、下青沢在住=が19日(水)、同市の大沢コミュニティセンター内に、特産品開発やイベント企画を扱う合同会社COCOSATO(ココサト)を設立する。阿部さんは「庄内とつながりながら庄内を生かすことを目的に、地域にお金が落ちる仕組みをつくりたい」と抱負を話している。
協力隊として今まで培ってきた特産品の開発や動画・楽曲制作、イベント企画などを土台に、大沢地区を持続可能な超高齢化先進地域にすることを目指す。社名には「心のふるさと」「公益コミュニティの里」「ここからはじまる里」の意味を込めたという。
中心となる事業の一つ「里山の恵みココサト事業」では、▽大沢地区の特産品開発・加工▽同地区での里山体験▽キッチンカーでの移動販売―を展開。昨年開発した特産品の「大沢大文字米」や「大沢『大』文字じゅんさい」、「里山薬膳シロップ(ミョウガ味)」の販路拡大に努める。「里山エンターテインメント事業」では、▽動画・楽曲制作▽イベント企画・制作―として昨年から始めた「大沢『大文字』まづり」の開催や、「自然体験オンラインツアー」などの各種イベントを企画する。19日は新会社設立の神事を午前10時半から行い、引き続き阿部さんが作詞作曲した「大沢『大』文字音頭」に合わせ参加者全員で踊る予定。