2022年(令和4年) 2月4日(金)付紙面より
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節分の3日、鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)で、無病息災や除災招福を祈願する恒例の節分祭が行われた。地元産の果物や菓子が当たるくじ付きの福豆が参拝者に配られ、にぎわいを見せた。
例年は事前に募集した市内の年男と年女約20人が、神社の本堂から大勢の参拝者に福豆をまいていたが、新型コロナウイルスの影響で昨年から豆まきを中止。箱の中から参拝者が福豆をつかみ取る、くじ引き形式で豆を配っている。
今年は福豆約5000個を用意。地元の商店や企業などからは「コロナ禍だからこそ市民に節分を楽しんでもらいたい」と、過去最高の251個の景品が提供された。
この日、神社の授与所で巫女(みこ)ら7人によって配布が行われ、家族連れなど多くの参加者が福豆のくじ引きに挑戦。目を閉じて箱の中から豆5個をつかみ、くじに一喜一憂した様子で楽しんでいた。
子どもと訪れた稲葉綾さん(34)=三川町横山=は「SNSで知って初参加。お米が当たってうれしい。コロナ禍で、関東にある夫の実家にも行けていないので、今年こそ収束していろいろな人に会いたい」と思いを語った。