2023年(令和5年) 12月5日(火)付紙面より
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フィンランド発祥の新スポーツ「モルック」の大会が3日、酒田市光ケ丘野球場屋内練習場で開かれ、木製のピン「スキットル」を目掛けて愛好者が木製の棒「モルック」を投げ、その行き先に一喜一憂していた。
モルックは、木製棒「モルック」を投げ、3―4メートル先に置いた1―12の数字が書かれた木製ピン「スキットル」を倒すスポーツ。複数本を倒した場合は倒した本数、1本のみ倒した場合はスキットルに書かれている数字が得点になる。複数人で対戦し、得点が先に50点ちょうどになった人が勝ちとなる。50点を超えた場合は、25点に減点となりゲームを続ける。
大会は「オランダせんべい」など菓子製造・販売の酒田米菓(両羽町、佐藤栄司社長)と、市スポーツ推進委員会(堀俊一会長)が、市民の健康・体力増進、競技の普及に向けて昨年に続いて企画。同社は老若男女が楽しめるモルックを普及させることで世代間交流を深めてもらおうと2021年冬、地域貢献活動の一環として市と市内各地区の体育振興会に道具一式を寄贈。同年5月以降、新型コロナウイルスの感染状況を考慮しながら大会・交流会を随時開催するなど普及を図っている。一方、同社モルック部は日本大会とアジア大会でいずれもベスト4入りするなど活躍している。
この日は職場や地区で構成する33チーム約130人がエントリー。日頃の練習成果を発揮し、白熱した試合を展開していた。
堀会長によると、同市の酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」で現在、月1回のペースでモルックなど新スポーツの体験会を開催、多い時は親子連れら100人余が集まったという。堀会長は「『図書館でスポーツ』として全国的に注目を集めている。健康増進のためにも興味がある市民はぜひ参加してほしい」と話した。