2024年(令和6年) 2月27日(火)付紙面より
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酒田市の「白崎資金調整基金」の廃止に伴い、市スポーツ少年団本部(齋藤勉本部長)が新設した優秀選手章の表彰式が24日、同市のル・ポットフーで行われ、県大会優勝、全国大会出場など優秀な成績を収めたスポ少団員26人に記念メダルが贈られた。
同基金は、市内中心部で外科医院を開業していた故白崎重弥氏の遺志に基づき、市が1980年に創設。酒田大火後に医院跡地(現在の酒田駐車ビル一帯)を市に寄付、市は賃貸収入を原資に、優秀な成績を収めたスポーツ選手へのメダル授与、地方公共団体共同出資大学を含め国公立大学医学部進学者への奨学金贈呈といった事業を展開してきた。
酒田駐車ビルなど運営してきた第三セクター・酒田駐車ビルが2022年5月に破産したことを受け賃貸収入が見込めなくなり、さらに本年度末で基金残高が無くなることから、市は22年度で関連事業を廃止。開会中の市議会3月定例会に基金廃止に伴う条例改正案を上程している。
優秀な成績を収めた団員を表彰する機会の確保に向け市スポ少本部は今回、鶴岡信用金庫学事体育振興基金(鶴岡市、佐藤祐司代表理事)の協力で制度を引き継いだ。この日は受賞者と保護者、スポ少指導者らが出席。齋藤本部長が「本部規定を見直し、表彰制度を継続することになった。表彰を機に今後も活躍し、全国、世界に羽ばたいて」とあいさつした後、出席した受賞者に記念メダルを贈った。
鈴木和仁教育長が「スポーツの持つ力は皆さんが考えている以上にすごいものがある。笑顔と優しさ、挑戦する勇気を忘れずにこれからも頑張ってほしい」と祝辞。受賞者を代表し、第43回全日本バレーボール小学生大会県大会で優勝し全国大会に出場した若浜バレースポ少主将の山下ひかりさん(12)=若浜小6年=が「全国大会に出場して仲間と協力することの大切さを学んだ。全国で学んだことを忘れることなく、これからも頑張ります」と謝辞を述べた。表彰式に引き続き、スポ少指導者を対象にした研修会が行われ、新潟県レクリエーション協会の渡辺耕司専務理事が講演した。
受賞者は次の通り。(敬称略)
▽バレーボール=鈴木亜花璃、栗橋花帆、三浦莉桜、山下ひかり、宮田莉々子、佐藤舞雪、山下煌太郎、金子陽飛、梅川彪牙、鈴木瑞季、櫻井湖都、石垣海輝(若浜バレースポ少)▽陸上=佐藤壮真、佐藤陽斗高高橋大河、渋谷杏俐、永澤実音、冨樫叶、守屋里緒、後藤柚姫(SRKジュニアクラブスポ少)後藤蒼(泉ミニバスケットボールスポ少)中山こころ(平田陸上教室スポ少)▽空手=加藤光稀(和鷲会スポ少)伊藤愛結、小松宗平、池田宗一郎(市空手道スポ少)