2024年(令和6年) 2月27日(火)付紙面より
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鶴岡市の鶴岡中央高校総合学科家政科学系列の生徒でつくるシルクガールズのファッションショー「シルクガールズコレクションvol.2」が24日、鶴岡市の荘内銀行本店荘銀ホールで開かれた。ステージ上で自作の華やかなドレスを披露する生徒たちに、観客席から大きな拍手が送られた。
シルクガールズは鶴岡市の伝統産業「鶴岡シルク」を題材に、課題研究に取り組んでいる。ファッションショーはシルクの魅力を多くの人に伝えようと毎年開催している。
今回は、昨秋に鶴岡シルク発祥の地・松ケ岡開墾場(同市羽黒町松ケ岡)で開いたファッションショーの“完成形”として位置付け、テーマを「桜梅桃李~歴史を紡ぐ鶴岡シルク~」とした。桜梅桃李はサクラ、ウメ、モモ、スモモを指し、それぞれ美しく咲く様子を「自分らしく生きる」ことにたとえ、さらに鶴岡シルクを生み出した先人の思いを受け継ぎ歴史をつないでいこうという意味を込めた。
ショーは「Bloom」(開花)、「Connect」(繋(つな)ぐ)、「ASTAR」(「多様性」の花言葉を持つ花)、「INFINITY∞」(3年生8人の無限の可能性)、「Wedding」(ウエディングドレス)の5シーンで構成し、2、3年生21人とゲストの小学生モデル3人が合わせて約30着の衣装を披露した。
豪華なパーティードレスをはじめ、アクティブなカクテルドレス、和服のようなドレスなど、華やかな衣装の生徒たちはランウェイに見立てたステージを歩き、ポーズを決めていた。
ステージを終えたリーダーの井上桜和さん(18)=3年=は「今までで一番広いステージで緊張したが、3年間の集大成が成功して良かった。感動しました」と瞳を潤ませつつ「2年生でシルクガールズに入り、鶴岡シルクについて多くのことを学んできた。後輩たちが思いをつないでくれたらうれしい」と話した。
ゲストの小学生モデルとしてかわいらしいドレス姿を披露した小南結子さん(7)=朝二小1年、渋谷來愛さん(7)=同、井上うたさん(8)=酒田市立琢成小2年=は「緊張したけど楽しかった」と笑顔で話していた。