2024年(令和6年) 4月13日(土)付紙面より
ツイート
「食と農のビジネス塾」の開講式が11日、鶴岡市の山形大学農学部で開かれた。20代から60代までの男女10人が参加し、来年2月下旬まで野菜の栽培管理や農業経営戦略などについて学ぶ。
山大農学部の教授らが講師となり、就農希望者や農業に関心がある人たちを支援しようと「地域定住農業者育成コンソーシアム」(会長・渡部徹山形大学農学部長)が毎年開講している。今年で9回目。昨年まで200人近くが受講し、ビジネス塾で学んだ知識を生かして有機米の生産販売や農産物の6次化商品開発などの新規事業を展開している。
開講式では渡部会長が「今年も自己研さんを積む場として魅力的なカリキュラムが組まれている。来年2月の修了式には、受講生の皆さんが『いいビジネス塾だった』と思えるよう頑張ってください」とあいさつした。
自己紹介ではビジネス塾に応募した理由について紹介。料理人から農家を目指す男性は「料理を手掛けているうち、自分でいい食材を作りたいと思った」、助産師から農業に転身するという女性は「鶴岡市立農業経営者育成学校SEADSに入って今年2年目。農地の確保が一番の課題だが、目標の達成に向かって頑張りたい」と抱負を語った。