2024年(令和6年) 5月14日(火)付紙面より
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酒田市特産の果実について学ぶ連続講座「酒田愛ごはん『くだもの探検隊』」の第1講「イチゴ」が11日、市総合文化センターで開かれ、市内の親子連れが食べ比べ、調理実習などを通して地元産品への理解を深めた。
「酒田愛ごはん」は、食を通じて酒田への郷土愛を育むことを目的にした、市教育委員会による事業で2020年度にスタート。これまで在来作物や郷土食をテーマに成人向け講座を開催してきたが、5年目の本年度は「―探検隊」と銘打って親子向けの内容に拡充した。
この日は、酒田の伝統食、地元産の旬の食材を用いた料理のレシピ集「野菜ソムリエのさかた愛ごはん」の著者で野菜ソムリエの鐙谷貴子さん(同市)を講師に迎え、午前、午後の2回同じ内容で実施。このうち午前の部には市内の親子連れ9組24人が参加した。
鐙谷さんはこの日のために、いずれも地元産の▽おとめ心▽やよいひめ▽よつぼし▽恋みのり▽紅ほっぺ―の5種を用意。食べ比べを体験した参加者に向け「果物の中でもイチゴは一番人気。おいしそうなネーミングにも注目してほしい。保存する場合はビニール袋に入れて野菜室で」と解説した。
実習では家族単位になって▽いちご白玉のフルーツポンチ▽いちごのもみもみヨーグルトシャーベット―のスイーツ2種を調理。お母さん、妹と共に参加した本間宗之介君(10)=琢成小5年=は「イチゴは大好き。食べ比べでは『よつぼし』がおいしかった。家でもスイーツを作ってみたい」と話した。
市教委社会教育課によると、探検隊で今後、メロン(7月)、梨(9月)、庄内柿(10―11月)をそれぞれ取り上げるという。