2025年(令和7年) 1月12日(日)付紙面より
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鶴岡市消防出初め式が11日、市役所前の県道で行われた。消防団員が勇壮な纏(まとい)振りや分列行進を披露し、周囲で見守る市民たちへ消防人の心意気を示した。
新年の始まりに規律的な部隊行動を公開し、市民に防火意識を高めてもらおうと市消防団(照井和団長)と市消防本部(五十嵐多樹夫消防長)が毎年実施している。今年は鶴岡第1―4、藤島、羽黒、櫛引、朝日、温海の計9方面隊など団員195人と、市消防本部職員85人が参加した。
前日までの大雪と打って変わって晴れ間の見える穏やかな天候となったこの日、通行止めとなった約170メートル区間の県道に団員たちが整列。照井団長が「いつ、どこで、どんな災害が起こるか予見できない世の中であり、今年も引き続き市民の安心、安全のため団員一丸となって精進していくことを誓う」と開始宣言した。皆川治市長が「関係機関の連携により消防力、機動力の向上を図るとともに、消防団員の皆さんには地域消防力の中核としてなお一層の尽力をお願いしたい」と訓示。加藤鮎子衆院議員ら来賓3人が祝辞を述べた。
市消防団纏い振り隊12人が「七五三奴(やっこ)振り」「神田奴振り」「鶴剣舞振り」など伝統の纏振り4演目を披露。勇壮な姿に沿道に詰め掛けた見学の市民たちが大きな拍手を送っていた。その後、各方面隊と消防本部を含む消防車両がフィナーレの分列行進を繰り広げ、今年一年の精進へ決意を示した。