2025年(令和7年) 1月14日(火)付紙面より
ツイート
酒田市八幡地域の新春恒例行事「やわた百人一首かるた大会」が11日、酒田市八幡タウンセンターで開かれ、小学生から一般まで計62人が熱戦を繰り広げた。
競技かるたは「小倉百人一首」を使い、上の句が読まれたら相手より速く下の句を取る競技で、実行委員会(荒生令悦委員長)がかるた愛好者らの協力で企画。28回目の今年は、酒田市を中心に小学生の部(2、3人の団体戦)に17組47人、一般オープンの部に中・高生、社会人計15人がエントリーした。
このうち小学生の部は低、中、高学年に分かれて対戦。1組が持ち札25枚で「源平戦」を行い、3回戦総枚数差方式で勝敗を競った。
参加者たちは自陣に札を並べた後、15分の暗記時間で札の位置を懸命に暗記。試合が始まり、読手(どくしゅ)が序歌(じょか)を詠み始めると身を乗り出して息を殺し、上の句が読まれると同時に勢いよく手を伸ばして札を取り合っていた。
同級生とペアで小学生高学年の部に参加した若浜小5年の中川結月さん(11)は「思ったより札が取れた。最初は札を覚えたり頭文字の聞き分けができるようになるのが大変だったけど、慣れるうちに楽しくなった。来年も友達と参加できたら」と。荒生委員長は「大会が長く続き、八幡地域の伝統行事として確立してきたと実感している。今後も開催を続け、かるた文化が地域の小学生たちに広まってくれたら」と話した。