2025年5月25日 日曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2025年(令和7年) 4月29日(火)付紙面より

ツイート

「雪の降るまちを」木碑 生まれ変わる 斎地区に移設 表札スタイルに修繕

 名曲として歌い継がれている「雪の降るまちを」(中田喜直作曲)のメロディー発想の地・鶴岡を示す木碑が、鶴岡市の鶴岡公園疎林広場から同市斎地区に移設された。木碑を譲り受けた斎地区自治振興会(佐藤秀雄会長)は腐食した部分などを修繕し25日、斎小学校体育館で地域住民へお披露目した。

 木碑は、1971(昭和46)年ごろにJR鶴岡駅前へ設置された。中田氏を鶴岡へ招いた斎地区の菅原喜兵衛氏(1903―98年)がケヤキの木を提供して建立。75年に鶴岡公園の大寶館前に移転された後、95年に疎林広場へ記念モニュメントが建立された際、木碑は腐食が進んでいたため2代目がモニュメントのそばに建てられた。その後30年が経過して2代目木碑も腐食が進み、昨年11月に撤去された。

 撤去を聞き付けた斎地区自治振興会が市と協議した上で木碑を譲り受けることとなり、地元工務店に依頼して加工した。直径約50センチの円柱だった碑の上下部分をカットし、「雪の降るまちを」と表記された面を残すよう縦に切断。腐食した部分は木片を付け替えるなど修繕し、今年3月に完成した。さらに自治振興会関係者が薄くなった文字部分を白ペンキで書き直すなどした。この結果、碑は高さ約2・6メートル、幅約40センチ、奥行きは6・3センチで「大きな表札のような形」に生まれ変わった。

 この日、PTA総会に先立ち木碑のお披露目式が行われた。5年生13人がミュージックベルで中田氏作曲の「めだかの学校」を演奏した後、自治振興会の佐藤会長が「斎地区は2020、21年度に市の地域まちづくり未来事業で『雪の降るまちを』記念碑建立などに取り組んできたこともあり、事業の延長として木碑を再生、活用することにした」と紹介した。

 また、自治振興会相談役の菅原一郎さんがこれまでの経緯を語り、「木碑は斎小の玄関脇の壁に掛けるだけでなく、スタンドに立てて飾ることもできる。地域のイベントに貸し出すこともできる」と解説した。

大型の表札スタイルに再生された「雪の降るまちを」の木碑
大型の表札スタイルに再生された「雪の降るまちを」の木碑

5年生たちがミュージックベルで「めだかの学校」を披露
5年生たちがミュージックベルで「めだかの学校」を披露



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field