2025年5月20日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2025年(令和7年) 05月17日(土)付紙面より

ツイート

“メダカ米”田植え体験 余目一小 安全安心なコメづくり推進

 庄内町の家根合地区で15日、「メダカの里米田植え体験」が行われ、余目第一小学校(本堂尚樹校長、児童194人)の4年生がはえぬきの苗を手植えした。

 同地区では1999年にほ場整備が始まった際、当時の同小5年生が用水路にすむメダカ(絶滅危惧種)の救出活動を行い、地元住民や町、県を巻き込んだ保全活動のきっかけとなった。その後、地区内に保全池が作られ、2003年には地元農家らがNPO法人「家根合生態系保全活動センター」(大井庄一理事長)を設立し、池を管理。07年以降は同NPOが池で増えたメダカを稲の育成期間中に田んぼに戻し「メダカがすめる田んぼで安全安心なコメづくり」の取り組みを開始。「家根合のメダカ米」としてPRしている。

 田植え体験は子どもたちから自然に親しみながら、コメ作りなどについて学んでもらおうと、同小の児童を招き、同NPOなどが中心となって行っている。

 この日は4年生27人と県庄内総合支庁、最上川土地改良区、JA庄内たがわ、町から関係者計約30人が参加。はじめに児童らは立谷沢川から取水した水が北楯大堰を通って同地区まで送られていることや米作りのスケジュールなどの説明を受けた後、同NPOメンバーの農業、佐藤祐さん(60)の水田約20アールのうち、約2アールで田植え体験。歓声を上げながら慣れない足取りで田んぼに入り、泥だらけになりながら約30分にわたって丁寧に手植えをした。参加した高橋結彩さん(9)は「初めて田んぼに入ったけど、ぬるぬるして気持ちよかった。お米ができたらおにぎりにして食べたい」、大井理事長は「自然や田植えを通して米作りやメダカなどに関心を持ってもらえれば。今後も続けていきたい」とそれぞれ話していた。

 来月中旬には保全池からメダカを田に戻す作業を行う予定という。

田植えを体験する余目一小の4年生
田植えを体験する余目一小の4年生


2025年(令和7年) 05月16日(金)付紙面より

ツイート

鶴岡信金創立100周年記念特別協賛 「ダ・ヴィンチ展」6月5日から 鶴岡アートフォーラム

 鶴岡信用金庫(鶴岡市、佐藤祐司理事長)が創立100周年記念事業の一環で特別協賛して開催する、「夢の実現―レオナルド・ダ・ヴィンチ展」の記者会見が14日、同金庫本部で開かれた。展示会は6月5日―7月5日の1カ月間、同市の鶴岡アートフォーラムで開かれ、最新のデジタル技術を駆使し、500年前の当時の色を再現、復元した実寸大の絵画作品などが楽しめる。

 ダ・ヴィンチ(1452―1519年)の絵画は現在16点あるが、うち12点は未完成だったり欠損があったりする。ダ・ヴィンチ研究の第一人者でもある東京造形大(東京)の池上英洋教授が中心となって2019年、没後500年に合わせて現存する作品を解析し、バーチャルで劣化や退色、欠損部分を復元するプロジェクトを実施。学生や院生、卒業生、教員の総勢約100人が1年間かけ、世界で初めて現存全作品を当時の姿に復元し、20年に東京などで展示会を開き、好評を得た。

 今回の展示会では、さらに修正を加えた絵画の原寸大パネルのほか、デッサンや設計図を基に再現した騎馬像、巨大墳墓のコンピューターグラフィックなど約30点を展示。「最後の晩餐(ばんさん)」が描かれた部屋をVR(仮想現実)で体験できるコーナーもある。併せて江戸時代から明治にかけて活躍し、「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と呼ばれる鶴岡生まれの博学者・松森胤保の「両羽博物図譜」なども展示する。

 会見で佐藤理事長は「全絵画作品が復元された、まさに夢の実現の展示会。他では体験できない素晴らしいイベントになると期待する。地域への恩返しと感謝の証しとして開催したい」と述べた。同信金は庄内地域の全小中学生に鑑賞券を贈る。入場料は高校生以上1000円。

記者会見でダ・ヴィンチの作品を復元、再現した展示会の開催を発表。左から2人目が佐藤鶴岡信金理事長
記者会見でダ・ヴィンチの作品を復元、再現した展示会の開催を発表。左から2人目が佐藤鶴岡信金理事長


2025年(令和7年) 05月16日(金)付紙面より

ツイート

映える“滝藤” 鶴岡公園で見頃

 鶴岡市の鶴岡公園内にある「滝藤」が見頃を迎え、淡い紫色の無数の花房が滝の流れのように咲き誇っている。

 荘内神社と内堀の間にあるスギの大木につるを伸ばしたフジで、20メートルを超える高さから内堀の水面にまで花房が達する光景から、市の委託で公園の管理を担っていた鶴岡市シルバー人材センターの会員が名付け、その名が定着した。

 15日朝は、散歩の市民やアマチュアカメラマンが次々と訪れ、早朝の爽やかな薫風を受けて穏やかに揺れる花房と水面に映る姿に「すごいなあ」と話しながら、滝藤そばのアヤメ園の遊歩道で写真を撮っていた。

 市公園緑地係によると、今週いっぱい見頃が続きそうだ。

見頃を迎えた鶴岡公園の「滝藤」。花房が水面に映える=15日
見頃を迎えた鶴岡公園の「滝藤」。花房が水面に映える=15日



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field