2016年(平成28年) 8月11日(木)付紙面より
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鶴岡市大西町の女子児童生徒による「みかぐら」隊が10日、鶴岡市の高齢者福祉施設「多機能かも」と「めぐみの郷しらやま」を訪問し、同町町内会が継承する踊り「みかぐら」を披露した。
みかぐらは学区である朝暘第六小学校が開校した頃、有志の先生が始めたクラブ活動がきっかけで学区町内会に広がった。しかし子どもの減少などで下火となり、現在継承しているのは大西町のみとなっている。
同町内会では「みかぐら保存会」(渋谷良会長)を組織し、小学5年から中学生までの約30人が所属する「みかぐら隊」に踊りを指導。毎年、7月末から1週間の早朝稽古を続け、夏祭りで上演。発表の場と社会貢献の一環として市内の福祉施設を訪問している。
この日午前はみかぐら隊15人が同市加茂の「多機能かも」(石塚慶子所長)を訪問。利用者や職員約20人の前で黄色の法被姿で扇子と鈴を手にした子どもたちが太鼓の音に合わせて躍動感あふれる踊りを披露した。踊りの合間には歌や手遊びをしてお年寄りと交流を深めた。
今年初めてみかぐら隊に参加した朝六小5年の高橋美星さん(10)は「毎日の練習は大変だったけど楽しかった。初めての施設訪問でうまく踊れて良かった。来年はもっとかっこよく踊りたい」と話していた。
2016年(平成28年) 8月11日(木)付紙面より
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全体の4位で決勝へ―。リオデジャネイロ五輪は10日(日本時間)、競泳男子200メートル平泳ぎの予選と準決勝が行われ、鶴岡市出身の小関也朱篤選手(24)=羽黒高出、ミキハウス=が準決勝で2分7秒91のタイムを出し、全体の4番目で決勝に進んだ。決勝は日本時間の11日午前10時からの予定で、同午前9時半から鶴岡市の鶴岡第四中学校体育館でパブリックビューイングが行われる。
小関選手は日本時間の10日未明に行われた200メートル平泳ぎ予選を2分8秒61の全体2位で通過。同日午前の準決勝は自己ベスト(2分7秒77)近くまでタイムを上げ、1組3位でゴールした。同じ組の渡辺一平選手(19)=早稲田大=が2分7秒22の五輪新記録をたたき出し、全体1位で決勝進出を決めた。
得意としている200メートルの決勝でメダルの期待がかかる小関選手は、準決勝のレース後のテレビインタビューに「ラスト50メートルを少しギアチェンジするのが準決勝の課題だった。その形はできたので良かった」と語った上で、「決勝は渡辺君と一緒に表彰台を狙う。力まずしっかりと泳ぎたい」とメダルへの強い意欲を見せた。
「金メダル取れるぞ」200人大声援
200メートル準決勝の小関選手を応援するパブリックビューイングが10日午前、鶴岡市立第四中学校体育館で行われ、声援を送った。
100メートル平泳ぎに続き、この日は部活動中の四中生や市民ら約200人が応援。2分7秒台の記録で決勝進出が決まると、立ち上がって喜ぶ人もいた。リオ五輪・小関也朱篤選手を支援する会の白井宗雄事務局長は「予選より泳ぎの状態はいい。150メートルまでは世界記録のペース。この調子でタイムを上げていけばトップの選手と並び、メダルを授かるのではないか。ラスト50メートルをそれこそ死に物狂いでメダルを取ってほしい」と激励。
声援を送った鶴四中2年の阿部佳保さん(13)は「同じ四中出身で頑張ってほしい気持ちで応援した。1位になってほしい」、水泳をしている朝四小5年の渡部希秀君(10)は「飛び込みの速さが小関選手のすごいところ。自分も小関選手みたいになりたい。絶対金メダルが取れると思う」と力を込めた。