2020年(令和2年) 12月22日(火)付紙面より
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「日本海美食旅(ガストロノミー)」をテーマに今年10月から展開された観光誘客事業「新潟県・庄内エリアポストデスティネーションキャンペーン(DC)」のファイナルイベントが20日、JR酒田、鶴岡両駅で行われ、三川町をPRする「菜の花娘」はじめ関係者が、JR羽越本線新潟―酒田間で運行する観光列車「海里」の乗客らをもてなした。
ポストDCは、日本海や雄大な山々に育まれた新潟県・庄内地域の「食」を通じ、地域の自然や歴史文化、人などの背景を広く発信することで、より多くの人からこの地を訪れてもらおうと、今年10月から3カ月間にわたって実施。周遊スタンプラリー、美食提供料理店の紹介といった各種事業を繰り広げてきた。
酒田駅ではこの日、菜の花娘と共にJR、県、市の関係者計約20人が手旗を持って「お出迎え」。雪の影響により約30分遅れで到着した「海里」、続く特急いなほの乗客計約70人に対し、観光パンフレットやウエットティッシュなどのPRグッズを手渡し、庄内地域の食、歴史・文化を紹介した。
上越新幹線で運行するジョイフルトレイン「現美新幹線」と「海里」を乗り継ぎ、お母さんと一緒に酒田に降り立った千葉県市川市の井上大雅君(10)=行徳小4年=は「いろいろな列車に乗ることができてうれしい」と。ポストDCスタートと同時に着任し、この日の「お出迎え」に参加した遠山浩一酒田駅長は「コロナ禍によって観光面では寂しい結果となったが、今回の頑張りは必ず、来年4―9月の東北DCにつながるはず」と話した。