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2021年(令和3年) 5月5日(水)付紙面より

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《ひと》人命救助に誇りとやりがい

 酒田海上保安部長 梶原 主税(かじわら ちから)さん

 今年3月の人事異動で、海上保安学校門司分校長から酒田海上保安部長に。赴任時には必ずウオーキングを兼ねて周囲の地勢を見て回ることにしており、酒田の印象については「広くて風が強い」と語る。

 宮城県気仙沼市生まれ。漁師町で育った上、父親が遠洋マグロ漁船の乗組員だったこともあり、おのずと「船乗り」を志すようになった。名古屋市の専門学校で無線通信士資格を取得。帰郷すると、海上保安官として勤務していた友人から勧誘があった。「人命救助をやらないか」―。数多くあったマグロ漁船からの誘いを全て断り、人命救助の道を選んだ。

 海上保安学校門司分校(北九州市門司区)を経て海上保安大学校(広島県呉市)特修科に進み卒業。初任地は地元の第二管区海上保安本部(塩釜市)で、1984年に無線通信士として着任した。これまで本庁警備救難部情報通信係長、中域海保巡視船「くにがみ」通信長など主として「通信畑」を歩んできた。モールス信号の世界的廃止に伴うデジタル化、海の緊急通報ダイヤル「118」の導入にも携わった他、キャンプ・シュワブ埋立地(沖縄県)の海上警備に尽力、九州南西海域工作船事件(2001年)の際には本庁対策本部でニュース映像確保にも奔走した。

 海上保安官という仕事について「人命救助した時に誇りとやりがいを感じる。これは目に見えない対価」と。着任時の部長訓示では、職員を前に▽明るく元気に一緒に仕事を▽自己研さん、自己啓発に努めること▽自身や家族の安全と健康を管理▽仕事で一番大切なのは人とのつながり―の4点を強調した。

 大型連休を境に、ここ庄内地域ではマリンレジャーが本格化する。「楽しさも怖さも含めて、より多くの人から海をもっと知ってほしい」と話す。
 趣味は釣りやトレッキング。読書と音楽を愛し、日本酒を好む。横浜市の自宅に妻と娘を残して単身赴任。60歳。

画像(JPEG)



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