2024年(令和6年) 5月4日(土)付紙面より
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鶴岡市上名川の月山ダムで、雪解け水が流れ込むこの時期にしか見られない自然放流の「越流」が続いている。毎秒数十トンに及ぶ大迫力の放流が観光客を楽しませており、越流とダム内部の一部を回る見学ツアーも設けられている。
越流は、雪解け水が流れ込んだダム湖の貯水位が堤体頂部のクレストゲートまで達することで毎年この時期に自然発生する。今年は例年並みの4月10日に越流が始まった。
2日は午前中から青空が広がった。月山ダムはクレストゲートから毎秒約30トンの水が流れ落ち、下方で大きな水煙を上げていた。クレストゲート上の通路やダム内部の低水放流バルブ室の窓からは、流れ落ちる水の横にかかる虹も見えて観光客が歓声を上げていた。
月山ダム管理所は今月8日まで連日、越流見学ツアーを実施している。堤体下流とダム内部の一部を回り、ダム直下まで近づける約1時間のコースとなっており、定員は毎回20人。ツアー出発時間は午前が9時半から11時半まで1時間ごと、午後は0時半から3時半まで1時間ごと。受付時間は午前9時から午後3時25分。見学希望者は同管理所=電0235(54)6711=へ。同管理所は「今の時期しか見られない大迫力の越流をぜひ多くの人に見てほしい」と話している。