2024年(令和6年) 5月16日(木)付紙面より
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吉村美栄子県知事と若者が地域づくりについて話し合う「地域創生ミーティング」が14日、鶴岡市田麦俣の多層民家で行われた。
県民の声を県政に反映させようと毎年県内各地を巡回している。この日は、子どもたちや県外から訪れた人たちを対象に田麦俣の魅力を伝えているグループ「田麦の郷(さと)」(渋谷真子代表)のメンバー5人が参加。約250年の歴史がある渋谷代表(32)の生家・民宿かやぶき家を会場にした。
話し合いの中でメンバーは日頃の活動内容を紹介。「田麦俣集落は16世帯で人口は50人。過疎化が進んでいる」と課題を挙げながら「今後も多層民家や七ツ滝、オープンデッキを備え自然が満喫できるキャンプ場を生かし、田麦俣の魅力をアピールしたい」と話した。
吉村知事は「銀山温泉は歴史のある古い建物と情緒あふれる温泉街が人気となり、多くの外国人が訪れるようになった。田麦俣も銀山温泉と似たような共通点があると思う。これからも魅力づくりに頑張ってほしい」とエールを送った。
渋谷代表は「今日は直接、吉村県知事と話すことができて良かった。地域づくりに懸ける思いは同じ。県と協力し合い(田麦俣の)振興に努力していきたい」と語った。
吉村知事は、渋谷代表の兄で「田麦の郷」プロジェクトリーダーの渋谷満徳(みつのり)さん(33)の案内を受け、旧遠藤家住宅の多層民家(県指定文化財)を視察した。