2020年(令和2年) 10月09日(金)付紙面より
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鶴岡市羽黒町松ケ岡のワイン醸造所「PINO COLLINA(ピノ・コッリーナ)ファームガーデン&ワイナリー松ケ岡」が8日、プレオープンした。
県内17カ所目のワイナリー。同市の農業生産法人「エルサンワイナリー松ケ岡」(早坂剛社長)が2017年から周辺のほ場約4ヘクタールにワイン用ブドウを植え、今季から醸造を開始した。自家醸造ワインは来年秋ごろからの提供となるが、今回、レストランとショプが先行オープンした。
レストランでは、庄内産や料理研究家・辰巳芳子さん監修の食材を使い、片倉忠直グランドエル・サン総料理長による創作フレンチのランチ(税別1800円)を提供。ショップでは辰巳さん監修の「スーパーミール」やパスタソース、無農薬栽培の地元産果物のジャムやジュース、ケーキなどオリジナル食品を販売する。
この日、早坂社長は「150年前、旧藩士たちが開拓したフロンティア精神ある松ケ岡で、その精神を受け継いでいきたい」とあいさつ。女性客らが次々に訪れ、月山とブドウ畑を望めるテラス席などでランチを楽しんでいた。
営業時間は午前10―午後5時。10、11日はオープン記念のマルシェを開く(レストランは見学のみ)。問い合わせはピノ・コッリーナ=電0235(26)7807=へ。
2020年(令和2年) 10月09日(金)付紙面より
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今年12月に開かれるダンスパフォーマンス協会主催「全国ダンスパフォーマンスコンテスト2020全国決勝大会」の予選会にあたる動画審査がこのほど行われ、酒田市の「スポーツ&コミュニティ クロスライン」ヒップホップ教室に通う小・中学生による2チームが通過、全国大会出場を決めた。メンバーはいずれも昨年に続く出場。「支えてくれた人たちのためにも精いっぱい頑張りたい」などと話し、熱のこもった練習に励んでいる。
全国大会出場を決めたのは、同教室で市内在住のダンス指導者・熊谷智佳子さん(Doフィットネス主宰、クロスラインダンスインストラクター)の指導を受けている、中高生・一般オープン部門レギュラー編成の「STAR LIGHT」と、小学生オープン部門スモール編成の「SHINE」。
6人組の「STAR LIGHT」は、酒田六中の加藤花凜さん(15)と池田愛梨さん(15)、柿崎果歩さん(13)、沼澤胡虹さん(13)、酒田四中の佐藤夢姫さん(12)、若浜小5年の佐藤琉玖君(10)で結成。一方、「SHINE」は堀璃桜さん(12)=遊佐小6年、加藤朋花さん(10)=泉小5年=のコンビ。いずれもクロスライン内のダンスコンテストで上位入賞し、全国大会出場を目指しチームを結成した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、これまで全国各地で開催していた予選は動画審査となり、「STAR LIGHT」は映画「ワイルドスピード」の挿入曲、「SHINE」はテイラー・スウィフトさんの「Ready For It?」に合わせてフリースタイルダンスをそれぞれ披露。このほど、予選通過の知らせが届いた。
8人は年長―小学校低学年時から教室に通い、熊谷さんの指導でめきめきと力を付けて昨年に続き連続での全国大会進出。「会場の人を笑顔にしたい」「感謝の気持ちを忘れずに優勝を目指す」「ミスをなくすために練習に励む」などと抱負を語った。
全国決勝大会は今年12月26(土)、27(日)の両日に横浜市の横浜みなとみらいランドマークホールで行われる。
2020年(令和2年) 10月08日(木)付紙面より
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JR東日本(本社・東京都)は、突風を探知し列車運転規制に運用している酒田市黒森の「ドップラーレーダー」について、気象庁気象研究所と共同研究を進めてきた人工知能(AI)を活用した探知手法の実用化のめどが立ったとし、来月1日(日)からこの手法を取り入れた運転規制をJR羽越本線と陸羽西線の一部区間に導入する。同社によると、AIを活用することで突風の原因となる「上空の渦」の捕捉性能向上、誤探知の軽減が図られるという。
庄内町榎木のJR羽越本線で2005年12月、特急いなほ14号が突風にあおられて転覆・脱線し、乗客5人が死亡、乗客・乗員33人がけがをする事故が発生した。その対策として同社と気象研究所は共同でドップラーレーダーに関する研究を開始し、当初は07年1月に同町の余目駅に観測範囲が半径約30キロのものを設置。これに代えて同約60キロのものを黒森地区に設置し、17年12月から運転規制に運用している。
これまでは渦でないものを渦と認識してしまう誤探知があった。今回、AIに「渦」と「渦でない」画像データを学習させ、判別する「学習済モデル」を構築。渦を渦として認識する捕捉性能が向上する一方、渦でないものを渦と判断してしまう誤探知を軽減。運転規制の実施区間は、羽越本線は今川(新潟県村上市)―羽後本荘(秋田県由利本荘市)間に拡大される。陸羽西線はこれまで通り、余目(庄内町)―清川(同)間。
ドップラーレーダーは上空に音波を発し、水蒸気などに反射して返ってくる音波を分析して風を観測するもの。同社と気象研究所はこれを用いて、近づく風と遠ざかる風のペアを「風の渦」として捉え、突風(藤田スケールで毎秒33―49メートルのF1以上)をもたらす可能性のある渦を探知、その強さや移動速度、渦がもたらす最大風速・予測進路などを算出する技術を確立した。