2025年(令和7年) 1月7日(火)付紙面より
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庄内青果市場
三川町の公設庄内青果物地方卸売市場で5日、新春恒例の「初競り」が行われた。庄内産の野菜などが入荷し、市場に威勢の良い掛け声が響いた。
競りに先立ち初市行事があり、同市場を運営する庄内広域行政組合理事長の皆川治鶴岡市長が「この市場の開設から半世紀が過ぎ、さまざまな面で見直しが必要になってきている。生産者と連携を深め、市場の成長と発展につながる一年にしていこう」とあいさつ。優良出荷団体や生産者、職員の表彰を行い、同組合副理事長の阿部誠三川町長の三本締めで景気をつけ、年明け最初の競りに入った。
大根やホウレンソウ、小松菜、アサツキなど庄内産の野菜や県内外のキノコ類、愛知県産のキャベツ、熊本県産のトマト、各地のミカンなどが入荷し、次々と競りにかけられた。市場関係者は「気候変動で出荷量が不安定となり、野菜類は昨年来の高値傾向が続いている。消費者ニーズに合わせた生産と農産物の安定供給に引き続き努めていきたい」と話していた。
酒田魚市場
酒田市の酒田水産物協同組合(酒田水協、小野良文代表理事)の初競りが5日朝、同市船場町二丁目の酒田魚市場(社長・大川賢一日本海水産社長)で行われた。全国各地から集まった魚介類を前に、ほぼ1週間ぶりに威勢の良い競り声が場内に響いた。
酒田水協は酒田魚市場の仲買人組織。毎年1月5日朝に初競り行事を行い、その年の商売をスタートさせる。この日は全国から集まったマダラ(寒鱈かんだら)、カンパチ、タコなどのトロ箱が並んだ。
午前7時から初競り。全員で神棚を拝礼し今年一年の発展を祈願。大川社長は「巳年は進化の年とされ、より進化できるよう努力していきたい。産地と消費者を結ぶというわれわれの仕事に真摯(しんし)に向き合っていこう」とあいさつ。安川智之副市長は「いよいよ寒ダラの季節。港町・酒田を活気づけるため皆さんの力をお借りしたい」と述べた。
乾杯、三本締めの後、競りがスタート。競り人の威勢の良い声が場内に響き渡ると、買受人が箱詰めされた魚介類を次々と競り落として早速、トラックに積み込んでいた。