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2024年(令和6年) 6月9日(日)付紙面より

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ヤマダイミズアブで環境学習 給食の生ごみを幼虫に ふん肥料化し役立てる 押切小

 山形大農学部で繁殖したアメリカミズアブの幼虫を活用した環境教育実習が7日、三川町の押切小学校(渡邉岳校長、児童121人)で行われた。幼虫が学校給食で残った廃棄物を食べ、排出したふんを肥料化して児童たちが育てる野菜や稲の栄養とする一連の体験学習。生態を知るため4年生が幼虫を手に取り観察した。

 2021年に同大農学部で留学生が見つけたアメリカミズアブを「ヤマダイミズアブ」と名付け、大学生協や地域の食品関係業者が提供する廃棄物を餌にして飼育、繁殖させた。ミズアブを活用して食品廃棄物の処理資源化や資源の総合的理活用方法を検討・開発・利用普及を図る事業「ヤマダイミズアブプロジェクト」として立ち上げ、焼却されていた生ごみの資源化などに取り組んでいる。

 アメリカミズアブの利活用に関する研究は欧州を中心に世界各国で進められており、国内でも首都圏や関西の大学、研究機関で行われている。北海道・東北エリアでは山形大が最も力を入れているという。

 押切小での環境教育実習は、山形大学地域共創STEAM(スティーム)教育推進センター(山形市)主催の出前授業として本年度初めて行われた。1回目は5月7日に行われ、今回が2回目の実習。

 この日は4年生25人が参加。講師は同大農学部の佐藤智准教授とインドネシア出身の教え子5人が務めた。初めに佐藤准教授は「世界中で毎日、生ごみがあふれるほど生まれている。この押切小でも給食がある日は1日5、6キロほどになる。生ごみの量を減らして環境保護につなげるのがヤマダイミズアブプロジェクト」と説明した。

 続いて1~2ミリの小さな幼虫や餌を食べて2センチほどまで育ったもの、さなぎなどを児童たちが観察。ミズアブは毒などがなく安全な虫と聞いた児童はそっと指でつまんだり、手のひらに何匹も乗せるなどした。今野心和(こより)さん(9)は「幼虫はぷにぷにしていて温かく、わりとかわいらしかった」と話していた。

 佐藤准教授は児童たちに「幼虫は食べるものによって育ち方が変わる。次の実習まで幼虫に何を食べさせたいか考えてきて」と“宿題”を与えた。今後、児童たちは幼虫の育成や、山形大農学部を訪問して肥料づくりなどにも挑戦する。肥料は学校の畑でジャガイモやメロン、キュウリ、オクラなどの栽培に活用するほか、来年度は学校田で栽培する水稲にも使うという。

児童たちが手のひらにミズアブの幼虫を乗せ、じっくりと観察した
児童たちが手のひらにミズアブの幼虫を乗せ、じっくりと観察した



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