2010年(平成22年) 9月3日(金)付け紙面より
庄内みどり農協(酒田市、阿部茂昭組合長)が、遊佐町吉出地区で建設を進めていた「遊佐中央籾(大豆)乾燥調製貯蔵施設(カントリーエレベーター=CE)」が完成し1日、現地で竣工式が行われた。全国初となる本格的なソーラー発電システム、火力を使わないため二酸化炭素発生ゼロの「ドライ・エアー・ゼネレーター(DAG)常温定湿乾燥方式」を採用し、環境に優しい「エコCE」が特徴。今秋の稲刈り後から本格稼働する。
町内3カ所(岩野、蕨岡、当山)のライスセンターが老朽化したことを受け、国の「農山漁村活性化プロジェクト支援交付金事業」を活用し同農協が1カ所に集約する形で建設した。
完成した遊佐中央CEは敷地面積が約1万1000平方メートルで、建築面積は約3600平方メートル。米と大豆に対応し、水稲処理面積は650ヘクタール、大豆処理面積は300ヘクタール。ソーラー発電システムでは屋根に太陽電池パネルを896枚設置、主として施設内の照明や空調、動力に活用する。
「DAG常温定湿乾燥方式」は、外気と同じ温度で一定湿度の空気をつくり出し、目的とする水分まで自然に乾燥させるシステム。ゆっくり乾燥させるため、自然の風味を損なわず本来の味を引き出すことができる。また、高性能CCDカメラと近赤外線カメラを搭載した「色彩選別機」、独自の冷却システムなどを取り入れている。
貯蔵タンクは多品種・多栽培法に対応できるよう50トンタンクを54基、125トンタンクを27基設置。総事業費は14億1745万円。町内で水稲・大豆栽培に携わる農家で組織する「遊佐中央CE利用組合」(佐藤俊之組合長)が管理・運営する。
遊佐中央CEの完成を受け、岩野、蕨岡両ライスセンターは廃止、当山ライスセンターは飼料用米専用として活用する。
竣工式には関係者約200人が出席。阿部組合長が「次世代のエコ施設として全国一と自負している。この施設を拠点に、エコ農業がいっそう推進していくことを期待する」とあいさつ、和嶋未希、吉泉秀男両衆院議員、時田博機町長、高橋信幸町議会議長が祝辞を述べた。
その後、テープカット、蕨岡小児童による演奏、杉の子保育園児による演舞で完成を祝った。
2010年(平成22年) 9月3日(金)付け紙面より
庄内浜の底引き網漁が1日、2カ月の休漁を経て解禁された。各漁港には漁を終えた底引き網漁船が次々と入港し、初漁の水揚げに活気づいた。
底引き網漁は、袋状の網を海底で引き回して魚を捕る漁法。漁期は、9月から翌年6月いっぱい。7、8月は魚の産卵期のため禁漁となる。
鶴岡市の県漁協由良支所には8隻の底引き網漁船が所属。この日、由良漁港には午後3時半ごろから漁を終えた漁船が次々と入港し、待ちかねた家族や県漁協婦人部のメンバーらが出迎えた。
各漁船の甲板からは底物のタイやヒラメ、アンコウなどが氷詰めされた魚箱が次々と荷下ろしされた。また、漁船には県漁協から初漁の祝い酒が贈られ、久しぶりの漁を無事に終えた漁師たちは笑顔を見せていた。
富芳丸の齋藤守船長(48)=鶴岡市由良二丁目=は「すごく暑くて作業が大変だった。エチゼンクラゲの被害もなく、初日としてはまずまずの漁獲量だった」と話した。