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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 12月13日(金)付紙面より

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大舞台 全力で楽しむ 第22回全国スポーツ少年団バレーボール交流大会 県代表 櫛引女子チーム決意新た

 第22回全国スポーツ少年団バレーボール交流大会(27~30日、愛媛県武道館など)に出場する櫛引女子バレーボールスポーツ少年団のメンバーが10日、鶴岡市役所を表敬訪問し、皆川治市長へ全国大会出場を報告した。

 同スポ少は2000年に結成。現在は鶴岡市立櫛引西、櫛引東、櫛引南の3小学校の児童19人が所属する。10月中旬に中山町で行われた県予選の決勝は同じ鶴岡市の藤島スポ少と対戦。セットカウント2―0でストレート勝ちし、チーム初の全国大会出場を決めた。この大会、櫛引スポ少は3試合戦って全てストレート勝ち。6月の県大会決勝では藤島に敗れており、今回リベンジを果たした。

 この日、同スポ少代表指導者の佐藤俊広さんの引率で全国大会の登録メンバー12人が市役所を訪れた。皆川市長は激励品のスポーツ飲料を選手たちへ贈るとともに「全国大会出場おめでとう。山形県代表として日頃の練習成果を大舞台で発揮してきてください」と激励した。

 キャプテンの高橋莉心さん(11)=櫛引西小6年=は「全国大会が決まった時、みんなうれしくて飛び跳ねて喜んだ。大舞台を全力で楽しみ、悔いのない試合をしたい。まずは1勝を目指す」と抱負を述べた。

 大会には各都道府県の予選を勝ち抜いた48チーム(開催地の愛媛県のみ2チーム)約720人が出場し、4ブロックに分かれてリーグ戦が行われる。各ブロックの12チームが4組に分かれて3チームずつが対戦。各組1位がブロック別の決勝トーナメントに進む。

チーム初の全国大会に臨む櫛引女子バレーボールスポ少の選手たち
チーム初の全国大会に臨む櫛引女子バレーボールスポ少の選手たち


2024年(令和6年) 12月13日(金)付紙面より

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新スポーツ「モルック」の普及図る   酒田で大会33チーム129人がエントリー

 フィンランド発祥の新スポーツ「モルック」の大会が8日、酒田市光ケ丘野球場屋内練習場で開かれ、木製のピン「スキットル」を目がけて愛好者が木製の棒「モルック」を投げ、その行き先に一喜一憂していた。

 モルックは、木製棒「モルック」を投げ、3―4メートル先に置いた1―12の数字が書かれた木製ピン「スキットル」を倒すスポーツ。複数本を倒した場合は倒した本数、1本のみ倒した場合はスキットルに書かれている数字が得点になる。複数人で対戦し、得点が先に50点ちょうどになった人が勝ちとなる。50点を超えた場合は、25点に減点となりゲームを続ける。

 大会は「オランダせんべい」など菓子製造・販売の酒田米菓(両羽町、佐藤栄司社長)と、市スポーツ推進委員会(堀俊一会長)が、市民の健康・体力増進、競技の普及に向けて2022年から開催。同社は老若男女が楽しめるモルックを普及させることで世代間交流を深めてもらおうと21年冬、地域貢献活動の一環として市と各地区スポーツ振興会に道具一式を寄贈。同年5月以降、大会・交流会を随時開催するなど普及を図っている。

 この日は職場や地区で構成する33チーム129人がエントリー。3、4チームずつ9組に分かれ予選リーグを行った後、勝ち残ったチームによる決勝トーナメントなど実施。愛好者は日頃の練習成果を発揮し、白熱した試合を展開していた。

 堀会長によると、同市の酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」で現在、月1回のペースでモルックをはじめ新スポーツの体験会を開催、親子連れらが多く参加しているという。堀会長は「子どもたちがスポーツに親しむきっかけづくりにしたい。興味がある市民はぜひ参加してほしい」と話した。

愛好者が熱戦を繰り広げたモルック大会
愛好者が熱戦を繰り広げたモルック大会


2024年(令和6年) 12月13日(金)付紙面より

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大山新酒・酒蔵まつり 来年2月22日 15日から前売り券販売

 「酒どころ大山」の地酒を存分に楽しんでもらう鶴岡市の「大山新酒・酒蔵まつり」が、来年2月22日(土)に開催される。前売り券販売が、今月15日(日)午前9時から大山コミュニティセンターで行われる。4つの蔵元を巡る「酒蔵めぐり」、同コミセンでの「大山新酒を楽しむ会」の各チケットを販売する。

 まつりは大山のPRとともに地酒の消費拡大や交流人口増加、地域振興につなげようと、実行委員会形式で1996年に始まった。2024年2月にコロナ禍を経て4年ぶりに開催され、多くのファンでにぎわった。今回が30回目。地区内の羽根田酒造(白梅)、渡會本店(出羽ノ雪)、冨士酒造(栄光冨士)、加藤嘉八郎酒造(大山)の4酒蔵で寒仕込みの新酒が味わえるイベントとして人気が高く、コロナ禍以前は地元のみならず隣県、関東や関西からもリピーターが多く、前売り券販売では例年長蛇の列ができていた。

 酒蔵めぐりの前売り券は1500枚を用意する。まつり当日は正午―午後3時に4つの酒蔵を巡ることができ、各蔵元で新酒などを楽しんでもらう。酒蔵めぐりとは趣向を変え、ゆっくりとくつろぎながら各蔵元の銘酒や新酒、料理を味わうことができる新酒を楽しむ会は当日午後1時半―同3時半に大山コミセンで行い、前売りチケットは100枚ある。このほか、「つけもの処本長」など地区内3カ所に「お休み処」、出羽商工会本所に「お祭り広場」を設けて、来訪者を迎える。

 酒蔵めぐりの前売り券は3000円、新酒を楽しむ会は5000円で、それぞれ1人4枚までの限定で販売する。15日は午前9時から正午まで大山コミセンで販売し、16日以降は完売まで出羽商工会本所で平日の午前10時―午後3時に販売する。酒蔵めぐりの前売り券のみは、インターネットのイープラスでも15日午前9時から販売を開始する。前売り券やまつりに関する問い合わせは、出羽商工会本所=電0235(33)2117=へ。


2024年(令和6年) 12月13日(金)付紙面より

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未利用魚「ワニエソ」活用探る 庄内浜で 漁獲量増

漁業者や飲食店関係者ら評価
ラーメン試作など検討進める

 未利用魚のワニエソから魚だしを作り、活用につなげようと研究を行っている県水産研究所(鶴岡市加茂)は10日、漁業者や加工業者、飲食店関係者らを集めて同所で、だしの飲み比べなどを行った。後日、市内のラーメン店が試作したラーメンの試食会も行う。

 近年、庄内浜ではスルメイカやハタハタ、マダラなど主力魚種の漁獲高が減少しており、同研究所ではこれまであまり利用されてこなかった魚種の利活用の検討を進めている。今回の試食会は、料理人と生産者との連携構築などに取り組んでいる合同会社Maternalの小野愛美さんが市内のラーメン店主からカタクチイワシの漁獲量が減り、だしの価格が上がり困っていることを聞き、庄内で取れる魚でだしが取れないか探っていたもの。ある研究発表会で、新潟からの参加者がワニエソについて話していたことから、庄内でも洋上廃棄されているワニエソを活用できないかとの依頼を受け、同研究所が試作を進めてきた。

 ワニエソは主に相模灘や若狭湾から九州南岸の浅い海で見られる魚で、庄内浜でよく見られるようになったのは5―6年ほど前からという。今年4月から県漁協の販売データに追加され、11月までに586キロの販売量があるが、それ以外は「食べる文化がない」「小骨が多い」などの理由から洋上廃棄されており、正確な漁獲量は分かっていない。庄内ではなじみの薄い未利用魚だが、西日本では高級かまぼこの原料にもなっている。

 試食会には由良や温海、吹浦などの漁業者やラーメン店、旅館、飲食店、加工業者、県漁協、県庄内総合支庁などから24人が参加。初めに、同じ塩分量や抽出方法で作り、名前を伏せた3種類のだし(香川県産のカタクチイワシ、ゆらまちっく戦略会議のチダイ焼き干し、ワニエソ焼き干し)の官能評価を行い、甘みやうま味、苦み、こくなどの6点をチェック。その後、同研究所主任専門研究員の高木牧子さんが「ワニエソ焼き干しの科学的評価」、研究員の五十嵐悠さんが「庄内浜におけるエソの漁獲実態」について講話した。

 その中で高木さんは、ワニエソ焼き干しのだしは苦みを感じるヒスチジンの含有量が少なく、トビウオ焼き干しより遊離アミノ酸の含有量が多いことが分かり、甘みやうま味が強い特徴があることなどを紹介し、「料理に活用する際の参考にしてほしい」と話していた。

 参加した飲食関係者からは「内臓を取らずにまるごと焼き干しにして、苦味が出るようにしたら」「竹の枝にすり身を付けてお客さんに焼いてもらう楽しみ方もある」「かまぼこだけでなくシューマイにも使いたい」などの感想が出された。
 17日には第2部として同市羽黒町黒瀬のラーメン店「中華そば 琴(こん)の」で、ワニエソ焼き干しを使ったラーメンの試食会を予定しており、主に今回の参加者が出席する。

ワニエソで作った焼き干し
ワニエソで作った焼き干し

ワニエソ焼き干しなどのだしの飲み比べを行う参加者
ワニエソ焼き干しなどのだしの飲み比べを行う参加者



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