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2019年(平成31年) 5月22日(水)付け紙面より

県の魚・サクラマスの陸上養殖試験

 県の魚・サクラマスの高級ブランド化に向け、県や水産加工大手・マルハニチロ(東京都)など産学官7機関が遊佐町吹浦の町漁村センター敷地内で展開している陸上養殖施設での試験飼育に関し21日、水揚げ作業が行われた。水揚げされたサクラマス120匹の中には商品価値の高い2キロ超の「大物」もおり、関係者は「ようやく大きな一歩を踏み出すことができた。新たな産業に育てたい」と話す。このうち30匹は空路でシンガポールに輸出、現地のレストランで品質評価を受けることになっている。

 試験飼育に取り組んでいるのは、マルハニチロと県農林水産部、水産研究・教育機構(横浜市)、JXTGエネルギー(東京都)、JXANCI(同)、香川高等専門学校(香川県)、キッツ(千葉市)。農研機構・生物系特定産業技術研究支援センター(川崎市)による委託事業「『知』の集積と活用の場による研究開発モデル事業」を活用し2017年度から5カ年、飼育に適した条件探索や情報通信技術を活用した効率的な管理方法などを共同研究、国際競争力を持った新たな国産ブランド魚の開発を目指している。設備は、漁村センターの敷地1200平方メートルを町から借り受けて整備。テントハウス(広さ約450平方メートル)を建て、養殖システム用大型水槽(容量5トン)2基、水質浄化設備などを設置している。

 今回水揚げしたのは、昨年11月に大型水槽に入れた稚魚2000匹のうち、専用の配合飼料を与えながら選別を重ねてきた体長50―60センチ、体重2キロ前後のサクラマス120匹。マルハニチロ中央研究所の椎名康彦副部長によると、3回目の水揚げだが、2キロ超の出荷は初めてという。この日は午前9時から作業がスタート。水槽から銀白色に輝くサクラマスを1匹ずつ丁寧にすくい上げ、血抜き、神経抜きを施した上で、体長と体重を調査。中には3キロ近いものもいた。

 陸上養殖のメリットについて椎名副部長は▽天候に左右されない▽殺菌された水を使用するため病気にかかりにくい▽天然物に比べて脂の乗りも含め品質が安定―などを挙げ、「サクラマスは日本固有種でおいしいが、国内のサーモン市場は輸入物が主流。高品質なサクラマス、英名『チェリーサーモン』を、ここ山形から日本全国、世界に向けて発信していきたい」と話した。

 県、全日空庄内支店によると、輸出用の30匹は同日の庄内発東京行き全日空第4便で東京へ。通関を経て同日中に沖縄・那覇空港に運ばれ、22日夕にはシンガポールのレストランに到着するという。

陸上養殖施設内の大型水槽で成長したサクラマス。中には3キロ近い「大物」も
陸上養殖施設内の大型水槽で成長したサクラマス。中には3キロ近い「大物」も


2019年(平成31年) 5月22日(水)付け紙面より

加茂水産高 「鳥海丸」出港式で決意

 県立加茂水産高校(石澤惣栄校長、生徒109人)の海洋技術科航海系2年生の男子9人を乗せた「鳥海丸」の総合実習航海出港式が20日、酒田港で行われた。7月下旬まで約2カ月間にわたって、北太平洋や日本海でイカ資源調査、サンマの流し網漁などに取り組む。

 出港式では初めに蛸井朗教頭が「各自の目的が一つでも達成できるよう、チームワークを大切に。一回りも二回りも大きくなって帰ってきて」とあいさつ。来賓あいさつに続いて在校生代表が「海の広さと困難に立ち向かい、思いやりの心を学んで」と激励した。

 実習生団長の佐藤想来さん(18)は「漁労実習や座学をしっかり学び、60日間を有意義な航海にしたい」と決意。

 会場に夫婦で駆け付けた40代の保護者女性は「不安ももちろんあるが、たくましく成長して帰ってきてくれると大いに期待」と話していた。

 しかし、この日は沖合の暴風警報のため、出港は21日午後に延期された。このため、実習生は、保護者らと一時の別れの言葉を交わしていた。
           

実習生一人一人が実習航海に向けて意気込みを述べた
実習生一人一人が実習航海に向けて意気込みを述べた



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