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2018年(平成30年) 10月26日(金)付け紙面より

ユネスコ 遊佐アマハゲ 無形文化遺産へ

 文化庁は24日、本県の「遊佐の小正月行事(アマハゲ)」を含む年中行事「来訪神:仮面・仮装の神々」について、ユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会の評価機関から「ユネスコ無形文化遺産の代表一覧表に『記載』することが適当」とする勧告がされたと発表した。この勧告を受け、モーリシャス共和国の首都ポートルイスで開催される第13回政府間委員会(11月26日~12月1日)で記載の最終決定(無形文化遺産登録)が行われる。

 「来訪神:仮面・仮装の神々」は、仮面・仮装の異形の姿をした者が「来訪神」として正月などに家々を訪れ、新たな年を迎えるに当たって怠け者を戒めたり、人々に幸や福をもたらしたりする年中行事として、文化庁が代表一覧の記載に向けて昨年3月、ユネスコ事務局に提出した。国指定重要無形民俗文化財の行事10件で構成し、「遊佐の小正月行事」の他に「男鹿のナマハゲ」(秋田県)や「米川の水かぶり」(宮城県)、「甑島のトシドン」(鹿児島県)などが含まれる。

 国内の10行事をまとめて提案したのは、文化庁が2011年にユネスコ無形文化遺産保護条約第6回政府間委員会(インドネシア・バリ)へ無形文化遺産登録に向けて「男鹿のナマハゲ」を提案したところ、既に登録されていた「甑島のトシドン」との類似性を指摘され、「情報照会」(追加情報を求めるもの)の決定を受けたことが発端。

 これを踏まえ、国指定重要無形民俗文化財の年中行事10件を構成要素としてグループ化し、「甑島のトシドン」の拡張提案として16年3月に「来訪神:仮面・仮装の神々」を提案。しかし、ユネスコの審査件数が上限を超えたため「無形文化遺産の登録がない国の審査を優先する」という国際ルールに基づき、「来訪神:仮面・仮装の神々」の審査は1年先送りされ、昨年3月に文化庁が再提案した。

 今回の勧告に柴山昌彦文部科学大臣は「ユネスコ評価機関の事前審査で『来訪神:仮面・仮装の神々』が記載の勧告を受けたことは大変喜ばしい。第13回政府間委員会で正式決定されるよう期待している」、吉村美栄子知事は「地域の方々に支えられ、受け継がれてきた伝統の神事『遊佐の小正月行事』が、世界を代表する文化遺産として高い評価を得たことは大変誇らしく喜ばしい。正式決定されることを心から期待する」とそれぞれコメントを発表した。

 登録に向け町民の機運醸成を図ろうと、遊佐町教育委員会は今年6月、ゆざ学講座の一環で「来訪神:仮面・仮装の神々―遊佐の小正月行事」と銘打った講演会を開催、会場を埋めた町民が文化庁職員2人の講話に聴き入った。また、毎年10月末に行われる町民俗芸能公演会では、これまで「男鹿のナマハゲ」「米川の水かぶり」の継承団体を招待している。アマハゲ保存会長を務める時田博機町長は、今回の勧告について「海沿いの小さな3つの集落で受け継がれてきた民俗行事が世界の行事になることがうれしい。伝承してきた地域の皆さんの努力に敬意を表する」と話し、「町として3集落をバックアップする体制を構築したい。継承や財政など課題はあるが、町は責務を負い、しっかりと向き合っていきたい」と述べた。

 ユネスコ無形文化遺産は、無形文化遺産の保護などを目的として2003年に保護条約が採択された。日本はこれまで能楽(08年)や歌舞伎(同)、那智の田楽(和歌山県、11年)、和食(13年)、新庄市の「新庄まつり」を含む山・鉾・屋台行事(16年)など21件が登録されている。



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