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2025年(令和7年) 5月25日(日)付紙面より

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鳥海山の伏流水が育てる イワガキ初水揚げ 吹浦

 庄内浜の初夏を代表する味覚、天然イワガキの素潜り漁が解禁され、遊佐町の吹浦漁港で23日、初水揚げされた。1日当たりの漁獲リミット約60キロのイワガキを載せた漁船が午前10時ごろから相次いで帰港。漁師たちは翌朝の競りに備え、びっしりと付着した海藻や余分な殻などをナタや包丁を振るって取り除き商品に仕上げる「牡蠣(かき)たたき」と呼ぶ作業に精を出した。

 県漁協は、イワガキによる食中毒の発生を防ぐため、採捕海域ごとに水質や細菌数などの検査を実施し、所定の基準をクリアした海域から出荷させている。今季は昨季より2日早い21日、吹浦、酒田両海域の採捕を解禁した。

 海底から湧き出すミネラルたっぷりな鳥海山の伏流水が混じった海水で育つ吹浦のイワガキは、大ぶりで濃厚な味とぷりぷりとした食感が好評でブランド化しており、水揚げを待ちわびる“ファン”が多い。

 同漁港所属の漁師たちは海水の濁りが落ち着くなど海況の好転を待って23日午前7時過ぎに初出漁。同漁港の外洋に面する第三突堤で素潜り漁を繰り広げた。

 同町菅里の漁業、栄田俊輔さん(42)は、所有する第2春日丸から海に潜っては浮上を繰り返し3時間ほど操業。戻ると岸壁に山のように積み上げ、仲間と牡蠣たたきを行った。試食させてもらうと、クリーミーな食感とともに海そのものの味が口いっぱいに広がった。

 漁はイワガキの産卵が始まる8月中旬ごろまで続く。

イワガキの出荷前作業「牡蠣たたき」に精を出す漁師たち=23日、遊佐町の吹浦漁港
イワガキの出荷前作業「牡蠣たたき」に精を出す漁師たち=23日、遊佐町の吹浦漁港

ぷりぷりとして濃厚な味のイワガキの身が手のひらサイズに育った
ぷりぷりとして濃厚な味のイワガキの身が手のひらサイズに育った



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