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2024年(令和6年) 4月17日(水)付紙面より

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鼠ケ関「神輿流し」 豊漁と海上安全願う 満開の桜の下 春の伝統行事

 鶴岡市鼠ケ関の弁天島にある厳島神社の例大祭行事「神輿(みこし)流し」が15日、鼠ケ関地区内で行われた。神輿を担いだ白装束姿の若い男衆たちが地区内を練り歩いた後、鼠ケ関川に入り神輿に威勢よく水を掛け合い、今年の豊漁や海上の安全を願った。

 神輿流しは約250年以上続く同地区の伝統行事。鼠ケ関川の河口で漁師の網に掛かった弁天像を村人が手厚く祭ったところ、豊漁が続いたという伝説に由来する。

 この日は「精進徒(しょうじんと)」と呼ばれる白装束に身を包んだ地元の男衆約30人が神輿を担ぎ厳島神社を出発。笛や太鼓を奏でながら半日かけて地区内を練り歩いた。通りかかる家々でお神酒が振る舞われ、祭りばやしに合わせて独特の掛け声を上げながら、鼠ケ関川を目指した。

 川岸に到着すると、男衆たちは川で互いに水を掛け合うなど、体を慣らして神輿流しの準備。午後2時過ぎに神輿を担いで川へ入り、流れる神輿に水を掛けて清め、再び上流に向かって担いで流して水を掛けることを3回繰り返した。川沿いには多くの見物客らが集まり、満開を迎えた桜の下で繰り広げられる精進徒の男意気にあふれた豪快な行事に見入っていた。

 同市の藤島地域から50年ほど前に嫁入りして、毎年祭りを見てきたという地元の女性(75)は「満開の桜の下で神輿流しを見るのは珍しい。天気も良くて、嫁に来た後のいろんなことを思い出しながら楽しんだ」と話した。

白装束姿の男衆が威勢よく水を掛けた伝統の「神輿流し」
白装束姿の男衆が威勢よく水を掛けた伝統の「神輿流し」



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