2023年(令和5年) 2月22日(水)付紙面より
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酒田市の八幡地域観光物産事業実行委員会が主催する雪山の縦走を楽しむ「鳳来山・鳥海高原雪原トレッキング」が18日、同市八幡地域で開かれ、参加者が雪山登山を楽しんだ。
市が展開する「鳥海山・やわた地域ジオパーク推進事業」の一環で、旧八幡町が主体となり設立したボランティアガイド組織の鳥海やわたインタープリター協会(信夫効次会長)が主管し開催。雪山を越えて2つの山の景色が見られる縦走ツアーは冬の人気イベントになっている。
この日は30代から70代までの男女23人が参加者。曇り空の中、午前8時半に鳥海山荘に集合し心字池駐車場でかんじきを装着。一路、鳳来山の頂上を目指した。
出発時には風もなく、秋にクマがトチノキに登った爪痕や、ウサギの痕跡を見つけるなど、ガイドの解説を交えて穏やかだった。中腹からは霧が濃くなり、視界不良の状態に。頂上に近づくにつれて風も強くなってきたため、縦走は危険と判断。来た道を戻るコースに変更となった。頂上からは霧で何も見えない状態だったものの、「霧の中のブナ林が神秘的」と参加者たちは満足そうに雪山トレッキングを楽しんだ。
市内から参加した浅井里絵さん(55)は「天気は少し残念だったけれど、1人ではできなかった良い体験ができた。秋の彩りとは違う山のきれいさを感じられて良かった」と話した。
同協会は、この時期の雪山は雪崩などの危険があるため、ルートを熟知したガイドの同行がない場合の登山を推奨していない。