2019年(令和1年) 12月18日(水)付紙面より
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観音様のお歳夜の17日、鶴岡市本町二丁目の七日町観音堂境内で師走の風物詩「だるま市」が開かれ、開運を求める人たちでにぎわった。
境内には大小さまざまなだるまを扱う3軒の露店や屋台が軒を連ねた。午前中は比較的穏やかな天候となり、参拝者が次々訪れ、観音様にお参り。「厄よけに、家の中でにらみを利かせる顔を選んで」などと、露店先でだるまにまつわる話を聞きながら縁起物を求めていた。
同市内に住む河野良子さん(56)は横浜市から帰省していた息子夫婦の康晴さん(27)と理恵子さん(32)、孫の陽磨君(2)と4人で観音様を参拝。「陽磨は来年から幼稚園。元気に遊んで友達をいっぱいつくってもらいたい」と離れて暮らす家族の健康と幸せを願い、だるまを買い求めていた。鶴岡市八色木の女性(77)は「商売をしていた頃から30年、だるま市を訪れている。令和になって初めて迎える新年。家族の健康とたくさんいる孫たちの進学など、いい年になるようにだるまに願いを込めたい」と話していた。
地元町内会では120体の「福だるま」を用意し、抽選で参拝者に進呈。関係者は「天気が穏やかだから参拝者の出足はいいようだ」と話していた。