2021年(令和3年) 10月22日(金)付紙面より
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鶴岡市の「新海町ラジオ体操愛好会」(黒田新治代表)が2021年度ラジオ体操優良団体等表彰の東北地方表彰を受賞し、かんぽ生命保険など表彰実施者側から20日、賞状と記念品のラジオが贈られた。
表彰は1956(昭和31)年から始まり、ラジオ体操の普及奨励に寄与した団体、個人を対象に行っている。一定基準を設けて全国、地方、府県単位などに表彰が区分され、同愛好会は2017年度に県表彰を受賞。今回、「体操を始めて5年以上継続、おおむね20人以上参加者、年間100日以上実施、過去に府県表彰受賞」といった基準に該当し、全国42団体の地方表彰の一つに選ばれた。県内では唯一の受賞。
同愛好会のラジオ体操は、10年から続けられている。黒田代表(74)が新海町町内会の体育部長に就いた時、同市の致道博物館駐車場で毎朝行われている家中新町のラジオ体操を参考に、新海町公園を会場にスタート。当初の町内会から愛好会組織による運営に変更し、隣接するみどり町など他の町内からの参加者もいる。現在は、40―80代の約35人が、5月1日から10月31日まで6カ月間、雨天時を除く毎朝午前6時半から同公園でラジオ体操を行っている。
表彰式は20日早朝、荒天のため新海町公民館で行われ、約30人が参加。いつも通り定刻のラジオ放送に合わせて体操を行った後、鶴岡みどり町郵便局の工藤圭局長が、表彰実施者のかんぽ生命保険社長、日本放送協会(NHK)会長、NPO法人全国ラジオ体操連盟会長の3者連名の「東北地方表彰」の賞状を、黒田代表に伝達。来賓の新海町の畑山孝一、みどり町の瀬尾忠衛の両町内会長が祝辞を述べ、参加者全員が笑顔で記念写真に納まった。
東北地区表彰受賞に、黒田代表は「ラジオ体操を通して地域の人々がつながり、元気になろうと始めた。多くの人がそれぞれの自由な意思で喜んで参加していることが12年間継続できている理由であり、表彰は参加している皆さんの力。他の町内の人たちからもびっくりされている。これからも心と体の元気のため、きょう一日のパワーをもらうため、ラジオ体操をみんなで続けていきたい」と話した。
2021年(令和3年) 10月22日(金)付紙面より
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鶴岡市の庄内農業高校(加藤千恵校長、生徒149人)の体育館に学校創立120周年を記念した「巨大絵」が登場した。縦約10メートル、横約14メートル。正方形に切った色紙で七福神が描かれ、120周年を祝っている。
巨大絵委員会(五十嵐潤委員長、委員12人)が今年8月下旬から制作準備を進めてきた。委員会で話し合った結果、おめでたい七福神を題材に決め、赤、青、黄色、ピンク、ゴールドなど約30色の色紙を6万450枚貼り付けた。七福神の顔は校長先生や教頭先生の似顔絵風に仕上げ、牛やリンゴ、藤の花などをレイアウトし庄農らしさを表現した。
20日に行われた作業には1年生から3年生の全校生徒が参加。1人当たり390枚分の貼り付けを担当した。約4時間かけて完成、巨大絵は体育館につり上げて展示した。
五十嵐委員長(3年)は「出来栄えとしては満足。こんなにうまくいくとは思わなかった。全校生徒がよく頑張ってくれたと思う」と話していた。
巨大絵は29日(金)に体育館で行われる学校創立120周年記念式典や来月の庄農祭、3月の卒業式、4月の入学式に展示する。