2019年(令和1年) 9月12日(木)付紙面より
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酒田市は、17日に開会予定の9月臨時市議会に、市内の旅行代理店がLCC(格安航空会社)の航空チケットを取り扱う場合、1件につき1000円を旅行代理店に助成するための経費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を提出する。市独自の取り組みでLCCの利用促進を図る。
今年8月に成田―庄内空港間に就航したLCC「ジェットスター・ジャパン」のチケット購入を想定したもの。同社のチケット購入は原則として、個々人がインターネットを介して行う方式で、ネットに不慣れな年配者を中心に、「他の航空会社と同じように旅行代理店で取り扱ってほしい」という要望が就航前から上がっていた。一部のチケットは大手旅行代理店にも割り振られているが、地元に支店がないため、搭乗率向上に向け対策が懸案となっている。
酒田市企画調整課によると、今回の補正はLCC利用促進のきっかけとする狙いで、計上する予算額は取り扱い2800件分の280万円。予算案が可決された場合、10月以降に運用の細則を定め、実施に移す。予定では、市内在住者が市内の旅行代理店でLCCの航空チケットを購入する場合のみ、助成対象となる。
同課では「庄内空港利用振興協議会の事業などとして広域的に取り組めれば最善かもしれないが、まずは市独自に始め、利用促進のきっかけになれば」としている。