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2006年(平成18年) 6月23日(金)付紙面より

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4地区でワークショップ 出羽三山地域世界遺産登録 育成推進委が初会合

 出羽三山を中心とする地域の世界遺産登録を目指す県は、プロジェクト推進に向けた「県世界遺産育成推進委員会」を設置し、21日に山形市内で第1回会合を開いた。事務局の県政策企画課は、日野雅夫副知事をリーダーとする関係各課によるワーキンググループを設置したことを報告するとともに、本年度は鶴岡市羽黒町での世界遺産シンポジウム開催、県内4地区ごとに開く「やまがた遺産」ワークショップを通して県民の機運盛り上げを図る考えを示した。

 同委員会は、プロジェクトの推進母体となる「県世界遺産協働育成会議」(仮称)の来年度設置に向けた準備組織として新たに設けられた。小関祐二アルゴディア研究会会長、保科正彦鶴岡商工会議所専務理事ら庄内地区など県内4地区から選ばれた委員や学識経験者ら計6人で構成。初会合で、高野公男東北芸術工科大大学院教授を会長に選任した。高野教授は、昨年度まで2カ年にわって世界遺産育成プランの検討や育成候補地の選定に当たった県世界遺産育成プロジェクト推進委員会の会長を務めた。

 世界遺産登録に向け県民の意識を高める目的で開催する「出羽三山世界遺産育成シンポジウム」は、8月31日に開催する。世界遺産を目指した地域の取り組みや、住民による遺産価値の再認識、保全活動推進などをテーマに設定し学ぶ機会とする。

 ワークショップは、プロジェクトのもう一つの軸に位置づける「やまがた遺産」の創出につなげるもの。地域の宝として次世代に引き継いでいく有形・無形の財産を県内各地で掘り起こす。現地視察と意見交換をセットにして開催する。庄内地域については、開催テーマ候補案として「黒川能」「庄内砂防林(クロマツ林)」が挙がっている。

 この日の委員会では、出羽三山の世界遺産登録に向けた取り組みについて、庄内の委員が「県内4地区がまとまり、県民挙げて意識が高まるのか心配だ」と指摘。これに対し、置賜の委員は「置賜から見ると確かに遠いが、関連する遺産もあり古くは置賜でも出羽三山は民間信仰の象徴だったことが分かっている。今は、それを忘れているだけで、県の精神的な支柱として出羽三山をもっと見直すべき」と述べた。また、「県外から見ると、出羽三山は山形県の出羽三山であり、庄内も他地区も関係ない。その視点が大切だ」といった意見もあった。

 県民参加による推進母体の設置に向けては、「登録を目指す内容を分かりやすく表現する必要がある。専門家からしっかり練ってもらわねば」「県内各地区の民間団体との連携が大切」「経済・産業界からもっと関心を強めてほしい」などの意見が出された。



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