2006年(平成18年) 8月26日(土)付紙面より
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鶴岡市藤島地域の農家グループ「土を考える会」(高橋浩代表、12人)のメンバーが栽培した新じゃがを100%使用したカルビー(本社・東京)の生産農家限定ポテトチップス(70グラム、うすしお味、コンソメパンチ)が28日から、スーパー「ヤマザワ」全店で限定発売される。パッケージにはメンバーの写真やコメントが掲載されている。
カルビーは地域別キャンペーンの一環として、地産地消の生産農家限定ポテトチップスの生産に取り組んでおり、これまで北海道や九州地方などで発売していた。今年は秋の新じゃがシーズンに合わせ、関東・東北地方でも商品化を進めており、福島県の生産農家と、県内では藤島地域の「土を考える会」にスポットが当たった。
同会では、全国的にも珍しい「水田から畑作、畑作から水田の輪作」に取り組んでいる。水田の期間に土中の病害菌が酸欠で死滅するうえ、河川への養分の流出を抑える効果がある。こうした土にこだわった栽培が、カルビーの評価を得た形。ヤマザワの県内、宮城全56店舗で取り扱う。
パッケージの表面には、高橋代表(50)とメンバーの飯鉢藤夫さん(59)が「じゃがいもの達人」として写真入りで紹介されている。裏面にはメンバー12人の集合写真と、藤島地域を象徴する獅子踊りの写真や、こだわりの栽培法を紹介した会のコメントなどが掲載されている。
飯鉢さんは「我々があのポテトチップスのパッケージになるなんて。商品の顔になるのはうれしくもあり、なんだか恥ずかしい気もするが、会の活動の大きな励みになった」と喜んでいた。
土を考える会のメンバーの写真やコメントが掲載されたパッケージの裏面