2007年(平成19年) 11月24日(土)付紙面より
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鶴岡市田麦俣の湯殿山スキー場が23日プレオープン。待ちわびていたスキーヤーやスノーボーダーが気持ち良さそうにシュプールを描き初滑りを楽しんだ。
同スキー場は今週にまとまった積雪があったことから、4年ぶりに、12月1日のオープンを前に23―25日の連休時に合わせて営業することにした。23日現在の積雪は90センチ、気温は氷点下1度でゲレンデコンディションは良好な状態という。
3連休の初日とあって県内外から大勢のウインタースポーツファンが訪れた。午前中は時折、雨交じりの雪が降るあいにくの天候となったものの、家族連れや若者たちが次々とリフトに乗り込み、思い思いのシュプールを雪原に描いていた。
初滑りを楽しむスノーボーダー
2007年(平成19年) 11月24日(土)付紙面より
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酒田市は来月1日から、市立図書館の蔵書の検索、予約、貸し出しなどにIT(情報技術)を駆使した新システムを導入する。本にICタグを取り付け、貸し出し手続きが簡単になるほか、同図書館の全6施設と東北公益文科大メディアセンターの本の検索、予約をインターネットを使って行い、本の受け渡しはこの7施設のどこでも行えるようになる。利用者の掘り起こしにつながるものと期待されている。
2006年度の国の合併補助金を使い、市教育委員会が図書館情報総合システム統合事業として進めている。
主な変更点は、▽中央図書館とひらた図書センターのコンピューターシステムを統合する▽図書にICタグ(電子情報を発信する小型のICチップ)を取り付ける▽パソコンや携帯電話から図書館の全6施設(中央図書館、同八幡分館、同松山分館、ひらた図書センター、児童図書室、光丘文庫)と東北公益文科大メディアセンターを同時に検索できるようにする―というもの。
本の検索や貸し出し・返却状況などを管理するコンピューターシステムは、中央図書館とひらた図書センターで別々のものだったが、今回、両システムを統合し、併せて他の4施設を含めネットワーク化する。
1冊ごとに取り付ける管理データはバーコードが中心だったが、今回は原則すべての図書にICタグを取り付ける。
ICタグを取り付けた図書は貸し出し・返却のとき、受付カウンターに置くだけでカウンター表面に設置されたアンテナに自動的に読み込まれるため、手続きが簡単になる。中央図書館にはこの手続きを利用者本人が行う「自動貸出機」2台を設置する。入り口にはアンテナ付ゲートを設置し、貸し出し手続きをしていない本が持ち出された場合はアラーム音を発し、盗難を防止する。
一方、本の検索についてはこれまで、コンピューターシステムで行えるのは中央図書館とひらた図書センターのみで、さらにインターネットからできるのは中央図書館のみだった。今後は全6施設の蔵書約30万冊(光丘文庫の一部の資料を除く)と、東北公益文科大メディアセンターの計7施設について同時に、インターネットによるパソコンや携帯電話からも検索、予約ができるようになる。
また、この7施設間では週2回程度、新たに巡回車を走らせることで図書をやり取りし、希望の施設で受け取り・返却が行えるようにする。松山地域の人が県外に出張中に携帯電話で中央図書館の本を検索・予約し、松山分館で受け取り、ひらた図書センターに返す―といった利用方法も可能となる。新システム導入の準備のため、市の6施設は今月12―30日の間、休館中。来月1日の再開時には、従来の利用カードから、新カードに交換してもらう。
中央図書館では「どの地域の人も便利に図書館を利用できるようにというのが大きな狙い。新たな利用者の発掘につながれば」と期待している。
中央図書館に設置された自動貸出機