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2007年(平成19年) 5月27日(日)付紙面より

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日本を代表する詩人・故茨木のり子さん 生涯しのぶ 朗読劇 プロと地元劇団員協力

 昨年2月17日に逝去した戦後の日本を代表する女性詩人・茨木のり子さんの生涯をしのぶ朗読劇「茨木のり子の世界」が来月30日、鶴岡市中央公民館で開かれる。

 茨木さんは1926年大阪府生まれ。女性詩人で童話作家、エッセイスト、脚本家。戦中、戦後の社会を清新的に描いた叙情詩を多数創作した。母は三川町の旧家出身。49年に医師・三浦安信(鶴岡市出身)と結婚。53年に川崎洋とともに同人誌『櫂』を創刊し、谷川俊太郎などの新鋭詩人を多数輩出した。79歳で亡くなり、遺骨は鶴岡市加茂の浄禅寺に納められた。

 昨年11月、演出家の小田健也氏(川崎市在住)が「茨木さんとゆかりの深い鶴岡で、プロ俳優と地元劇団合同の舞台による追悼公演をしたい」という話を鶴岡市の劇団「だいこん座」(高橋寛座長)へ持ちかけた。これを受けて地元有志たちが準備を進めるとともに、今年2月には同市の東北公益文科大学大学院ホールで「追悼のつどい」を開催した。

 公演は小田氏の構成・演出。東京の劇団に所属するプロ俳優とだいこん座のメンバーが協力し、茨木さんの詩やエッセーを題材に舞台を繰り広げる。また、鶴岡土曜会混声合唱団が出演し、鶴岡市制施行75周年記念委嘱作の『はじめての町』(茨木のり子作詞、佐藤敏直作曲)を混声合唱で披露する。

 当日は昼夜2部。昼の部は午後1時半、夜の部は午後6時半開演。前売り券は大人2500円(当日3000円)、高校生以下1000円(当日1500円)。チケットは鶴岡書店組合の各加盟店などで販売している。問い合わせは「茨木のり子追悼公演」鶴岡実行委員会=電0235(22)7297=まで。


2007年(平成19年) 5月27日(日)付紙面より

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救命率向上へ専用電話 JR脱選事故教訓に県内初 医療機関と消防結ぶ

 酒田地区の医療機関と酒田地区消防組合を結ぶ専用電話「災害情報ホットライン」が開設され、25日から運用を開始した。2005年12月に庄内町で発生したJR羽越本線の列車脱線・転覆事故を教訓に、酒田市が県内初の試みとして設置したもので、円滑な情報伝達で災害時の救命率向上につながるものと期待されている。

 羽越本線の列車脱線事故では発生直後、消防から庄内地方の主要な病院に支援を求める連絡があった。しかし、その後、消防には一般や報道機関などから問い合わせが相次ぎ、電話は事実上、封鎖状態となった。事故の詳細な情報を得られないまま、医師や看護師らを未明まで待機させた病院もあり、事故後、地元医療関係者らの間で消防とのホットラインの必要性が叫ばれるようになった。

 今回、酒田市が開設したホットラインはそうした声を踏まえたもの。一般回線の専用電話機1台を酒田地区消防組合通信指令室に設置し、電話番号は地元の限られた医療関係者だけに公開し、大規模災害時などに、医療機関側から電話をかけるときに使う。
 「ホットライン」は通常、専用回線を指すが、1回線で数十万円の設置経費がかかるのに対し、この方式では月数千円程度で済むという。

 電話番号を公開するのは、酒田地区医師会(本間清和会長)の正副会長(副会長は2人)と事務局長、県立日本海病院、市立酒田病院、同八幡病院、本間病院、順仁堂遊佐病院、庄内余目病院の4個人と6病院。

 25日は、同方式の発案者で酒田地区医師会副会長の大井康之医師(亀ケ崎四丁目)がホットラインを使って情報伝達訓練を行った。高速道路で大規模な交通事故が発生したという想定で通信指令室に電話をかけ、「事故の状況を教えてください」「医師会への要望は?」「各病院に受け入れ態勢を整えるように連絡します」などスムーズに受け答えしていた。

 酒田地区救急医療対策協議会で消防と医療機関との連携に関する「メディカルコントロール」部会長でもある大井医師は「確かな情報を直接聞け、受け入れ態勢をスムーズに整えられる。他地域にも広まってほしい」と話している。

ホットラインを使って情報伝達訓練を行う大井医師=大井医院
ホットラインを使って情報伝達訓練を行う大井医師=大井医院



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