2008年(平成20年) 3月2日(日)付紙面より
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県内の38高校で1日、卒業式が行われ、卒業生たちが3年間慣れ親しんだ学びやに別れを告げた。高校の卒業式は例年、この日が最も多く、今年は公立32校、私立6校で実施。庄内地方では、いずれも県立の13校で行われた。
このうち、本年度に創立100周年を迎えた酒田商業高校(田澤藤明校長、生徒446人)では、午前10時から体育館で全日制の卒業証書授与式。胸にコサージュを付けた卒業生153人が、在校生らの拍手を受けながら入場した。田澤校長が卒業生一人一人に卒業証書を手渡した後、「皆さんは100周年を担う学年として期待され、見事に実りあるものにした。立派だった」とたたえ、「卒業生が母校として誇れる学校づくりを続けていく」と決意を述べた。
来賓祝辞に続き、在校生を代表して2年生の山口結香さんが「まだまだ大きな壁が立ちはだかると思うが、持ち前の明るさとパワーで乗り切ると信じている」と送辞。卒業生代表の富樫祐太君が「ここから一人一人が自分の夢に向かって進んで行くが、団結など酒商で学んだことを忘れず、夢を夢で終わらせず必ず実現する」と答辞を述べた。その後、「蛍の光」を斉唱。卒業生たちは吹奏楽部の演奏と保護者らの温かい拍手に送られ、それぞれの思いをかみしめながら学びやを巣立った。
一人一人の思いを胸に卒業生が学びやを後にした=酒田商業高