2008年(平成20年) 8月5日(火)付紙面より
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酒田市の酒田港まつりのメーンイベント「酒田花火ショー・2008星の火祭り」が2日夜、酒田市の最上川河川公園で開かれ、約1万2000発の光の大輪が港都の夜空を華麗に彩った。
今年は、来年で創始400年を迎える「酒田まつり」をモチーフにしたもの、ヨハン・シュトラウス作曲「春の声」やヘンデル作曲「王宮の花火の音楽」に合わせ打ち上げる「ヨーロッパ花火劇場」など7部構成で、計52プログラム。
午後7時半すぎ、赤色や青色、緑色など色とりどりのスターマインが打ち上げられ、夜空に大輪の花を咲かせ開幕。星空からの手紙、夢の輝き、光のキャンパスなどをイメージしたスターマインが約1時間にわたって打ち上げられた。フィナーレは15号玉3発同時打ち上げで会場一帯が光で包まれた。
この日は川風が心地良い絶好の花火日和。最終盤に一時、雨がぱらついたものの、河川敷は浴衣姿の家族連れら大勢の見物客で埋め尽くされ、夜空で展開する光と音の共演に見入っていた。
夜空に大輪の花が咲き乱れた
2008年(平成20年) 8月5日(火)付紙面より
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鶴岡市藤島地域の「ふじしま夏まつり」の催しの一つとして「庄内伝統芸能祭」が3日夕、同市藤島体育館に隣接する芝生広場で開かれた。「岩手・内陸内陸地震」(今年6月14日発生)の被災地・宮城県栗原市に伝わる伝統芸能「清水目鹿踊(しずのめしかおどり)」(宮城県指定無形民俗文化財)を招待、被災後初となる勇壮な舞いを披露した。
栗原市などは今年6月22日、「みちのく鹿踊大会」の開催を企画していた。事前に鶴岡市添川地区に伝わる獅子踊り「両所神社御獅子舞(おししまい)」(鶴岡市指定無形民俗文化財)が招待を受けており、清水目鹿踊などとともに舞いを披露する予定だったが、同地震のために同大会は中止となった。
当初から相互のイベントに参加し合う約束をしていたことから、同夏まつりを主催する実行委員会は今回、清水目鹿踊の伝承活動を展開する「清水目鹿踊保存会」のメンバー9人を招待、相互交流を始めることにした。
今年で7回目となった庄内伝統芸能祭は、より多くの人から地元に伝わる伝統芸能に触れてほしいという願いを込め毎年、同夏まつりに合わせ開いている。「獅子郷」と呼ばれるほど獅子踊りが盛んな藤島地域からは「大谷獅子舞」「東堀越獅子踊」が参加した。
この日は同地域の女性で組織する太鼓団体「鼓粋」の演奏で幕開け。引き続き、清水目鹿踊保存会のメンバーが「入掛舞(いりかけまい)」「女鹿隠舞(めじかかくしまい)」を披露。鹿の頭を模したものをかぶり、胸に太鼓を抱き幾何学的な文様の布で全身を覆ったメンバーたちは、うだるような暑さの中、自ら打ち鳴らす太鼓の音に合わせ体を回転させるなど勇壮に舞い続けた。
清水目鹿踊保存会では「相互に参加し合うことは来年に持ち越し。来年こそ栗原市で、藤島の獅子踊りを披露してもらいたい」と話していた。
被災後初となる舞いを披露した清水目鹿踊保存会
2008年(平成20年) 8月5日(火)付紙面より
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鶴岡市特産のだだちゃ豆の収穫期を迎え、鶴岡市農協(遠藤稔組合長)は4日、同市覚岸寺の北部集荷場で豊作安全祈願祭を行った。本年産のだだちゃ豆の作柄について、同農協は「上々の出来で、甘みも十分」と話している。
同農協の役員と生産者、県庄内総合支庁、鶴岡市、全農県本部、運送業者ら約30人が出席。神事で豊作と輸送の安全を祈願した後、遠藤組合長らがテープカットを行い、早生品種の「早生甘露」を積み、都内の市場に向かう2台の大型トラックを拍手で送り出した。
遠藤組合長は「生産過剰で値崩れが心配されるほど、本年産の作柄は良い。甘みも乗ってきた。鶴岡産だだちゃ豆は他の産地から追われる立場となっているが、全国で待っている多くのファンのためにも、新鮮でおいしい最高のだだちゃ豆を届けたい」とあいさつした。
同農協のだだちゃ豆は、「早生甘露」「早生白山」「甘露」「白山だだちゃ」「尾浦」の順で収穫期に入り、9月上旬まで出荷が続く。
本年産の出荷数量は930トンを見込み、総販売額の目標は8億円。出荷先は京浜地区が全体の約70%を占め、残りは関西や東北、北海道など。
同農協によると、本年産だだちゃ豆の生育は、5月から6月にかけての低温と過乾燥の水不足で作柄が心配されたが、その後回復し、平年に比べて良好な作柄となっているという。
特産のだだちゃ豆の全国出荷に向け関係者がテープカット