文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2009年(平成21年) 4月7日(火)付紙面より

ツイート

飛島小開校式 児童の声響く

 2000年春から休校していた酒田市の飛島小学校(船越誠校長)の開校式が6日、同校体育館で行われた。島外から児童2人を含む親子5人が移住したことによるもので、小学校の校舎に9年ぶりに児童の声が響いた。

 飛島小は00年3月に6年生2人が卒業、1人が転校し児童がいなくなり休校。その後、飛島中も03年3月に最後の生徒が卒業し休校措置となった。市教育委員会は、小学校が休校した後の01年度から、校舎を市内の小学生を対象にした2泊3日の体験学習「飛島いきいき体験スクール」の拠点施設として利用してきた。

 今回の小学校再開により船越校長、菊地義昭教頭、布川真二教諭、吉泉弘子養護助教諭の計4人が赴任。新5年生の渋谷泰和君(10)と新3年生の真生さん(8)の兄妹2人を多面的に支える。

 開校式には島民や教委関係者ら計約30人が出席。国歌、校歌斉唱に続き、市教委の高橋修委員長が「2人を迎え飛島小を再開することになった。飛島はとても豊かな自然に恵まれた所。自然とのかかわりで、個性あふれる飛島ならではの教育が生まれることを期待する」と式辞。飛島コミュニティ振興会の西村和夫会長が「四半世紀前にできたこの校舎で再び子供の声を聞くことができるのは、夢のようでうれしいこと。2人の成長を島民全員が見守り、応援していきたい」と祝辞を述べた。

 その後、船越校長が「自然そのものを体全体で感じられる飛島の環境は、児童だけでなく教師にとっても貴重な財産になると思う。地域の皆さんから愛される小学校にするべく、新たな歴史づくりに向け2人とともに全力で挑戦していきたい」とあいさつ。泰和君が「飛島のことをいろいろ学んで、島に来た人に教えたい」、真生さんが「理科や社会が始まり、授業が難しくなるので、布川先生からいろいろ教わりたい」とそれぞれ話した後、「2人、力を合わせて頑張ります」と声を合わせた。

 式終了後、2人の父・聡さん(38)は「開校まで多方面で力添えをいただきありがとうございました。ただ、これがゴールではなく、これからがスタート。島民の皆さん、よろしくお願いします」と話していた。

開校式で校歌を歌う渋谷泰和君(右)と真生さんの兄妹
開校式で校歌を歌う渋谷泰和君(右)と真生さんの兄妹



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field