2010年(平成22年) 2月25日(木)付紙面より
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酒田市の中合清水屋店と、茶道7流派で組織する「酒田茶道会」(五十嵐宗清会長)は24日、同日に開幕した「春のチャリティー茶会」の収益金を市に送った。
同茶道会は、表千家、裏千家、玉川遠州流、大日本茶道学会、皇風煎茶礼式、江戸千家不白会、遠州流の7流派で構成。1995年の結成以来、各流派が結束し茶道文化の隆盛、地域文化の向上・発展に貢献している。社会福祉の向上を目的に、同店とともにチャリティー茶会を開催し毎年、市に収益金を寄贈。2007年には同市教育委員会が制定する「庄内文化賞」を受けた。
チャリティー茶会は今年で39回目。会場となっている同店5階催事場で行われた寄贈式には、市から阿部直善健康福祉部長らが出席した。同店店員が見守る中、五十嵐会長が「伝統文化である茶道を通して社会貢献できるのはうれしい。これからも心を込めてお茶を差し上げたい」、阿部部長が「長年にわたる寄付に敬意と感謝を申し上げる。地域福祉基金に積み立て地域福祉の向上に役立てたい」とそれぞれあいさつした。その後、江戸千家不白会酒田支部の林凱子支部長が、各流派を通して事前に販売していた茶券の収益金を阿部部長に手渡した。
チャリティー茶会は3月2日まで。午前10時から午後4時ごろまで行われ、各流派が呈茶。茶券は当日売りもあり1席300円。問い合わせは同店=電0234(24)5511=へ。
2010年(平成22年) 2月25日(木)付紙面より
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出羽三山神社(緒方久信宮司)が参拝客らに御神酒として振る舞う日本酒「社醸(しゃじょう)酒」を仕込む祈願祭が23日、鶴岡市羽黒町猪俣新田の酒造会社「竹の露」(相沢政男代表)で行われた。
社醸酒は地域の活性化や地産地消の推進を図ることを目的に、2002年から毎年、羽黒地域の酒蔵に製造を委託。この日は酒造場に祭壇を設け、神社関係者や杜氏(とうじ)ら10人が参列して神事が行われた。
祝詞奏上などに続き、今月上旬に地元産の酒米「美山錦」などを使って仕込んだ酒造タンクに、蔵人が麹(こうじ)や水を入れ、酒棒でかき混ぜた。同神社の宮野直生権宮司は「社醸酒は氏子のみならず県内外から訪れる信者に振る舞われる。しっかりとした酒に仕上げてほしい」とあいさつした。
約1カ月後には搾る作業が行われ「社醸酒」が出来上がる。5月8日の「御田植え祭り」ごろから出羽三山神社で振る舞われるという。