2010年(平成22年) 5月15日(土)付紙面より
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酒田まつり(本祭り20日)の主役「大獅子」の汚れを落とす作業が14日、酒田市役所前などで行われた。
庄内三大祭りのトップを飾る酒田まつりでは、市のシンボルでもある大獅子を中心にした山車(だし)行列が市中心部を練り歩き、一層の繁栄と災害防止を祈願する。
大獅子は、酒田大火(1976年10月29日)からの復興記念式と復興宣言が行われた79年に黒、赤2体ずつ計4体制作され、それまでの「山王祭り」から改称された「酒田まつり」の山車行列に初めて参加した。
その後、仔(こ)獅子4体も作られ、計8体の「大獅子ファミリー」を形成。普段、大獅子は中町モールと市役所正面玄関わきに一対ずつ、仔獅子はJR酒田駅と市役所に一対ずつ飾られている。獅子洗いは、晴れ舞台への“出陣”を前に、きれいに身を清めてあげるもの。今では、まつり前の恒例行事になっている。
この日は市観光物産課の職員4人が午前9時半、酒田駅から運んできた仔獅子を含め計6体の前に整列し、かしわ手を打ってから作業開始。黄砂などが付着して白っぽくなった獅子頭にホースで水を掛けた後、デッキブラシでこすって汚れを落とし、タオルで隅々までふいて磨き上げた。その後、同様に中町モールの大獅子もきれいにした。
山車行列は本祭り当日の午後1時、中合清水屋店前を出発。中心商店街を一周する。