2010年(平成22年) 10月7日(木)付紙面より
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東京都武蔵野市の関前南小学校(伊野啓子校長、児童280人)の5年生52人が、今月8日まで7泊8日の日程で遊佐町を訪問。5日は選択活動が行われ、同校児童のうち12人が、同町の西遊佐小学校(黒木佳昭校長、児童75人)の6年生11人と一緒に学校近くを流れる月光川の支流・西通川で「ざっこしめ」を体験するなどした。
関前南小では、児童たちから自然に親しんでもらおうと、7、8年前から毎年この時期、「セカンドスクール」と銘打ち、海・川・山がそろい自然豊かな同町を訪問している。今年は今月1日に訪れ、しらい自然館に宿泊しながら、これまでナシのもぎ取り体験、庄内平野の米づくりなどについて学習してきた。
5日は月光川での魚釣り、同町語りべの館訪問など5班に分かれて選択活動。西通川のざっこしめ体験では、淡水生物の生態に詳しい「地域の先生」の鈴木康之さん(遊佐町)の指導で、一緒に追い込み漁を体験。胴長靴を着て川に入り、関前南小の児童たちが網を構えているところに、西遊佐小の児童たちが魚を追い込んでいった。
網を上げると、中にはナマズやコイ、ギンブナ、タモロコ、キタノアカヒレタビラなどが入っており、「大漁だ」という声が上がった。関前南小の伊形醇君(11)は「川に入って魚を取ったのは初めて。西遊佐小の人たちはみんな上手。自然に触れる経験が東京では少ないため、いっぱい学べてうれしい」と笑顔で話していた。
昼食時には一緒に庄内風芋煮を味わったほか、西遊佐小の児童が総合学習で学んできた西通川の生物に関する研究発表を聴講した。関前南小の児童たちは今後、鳥海登山などを楽しむ。