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2010年(平成22年) 1月24日(日)付紙面より

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80年前の教育郷土イロハカルタ 鶴岡市で見つかる

 鶴岡市道田町の菅原敏記さん(74)が、以前住んでいた同市大東町の民家で「教育郷土イロハカルタ」と書かれた古いかるたを見つけた。約80年前の1933(昭和8)年に朝暘第三尋常小学校(現鶴岡市立朝暘第三小学校)が製作したもので、旧鶴岡市をはじめ南庄内一帯の文化や名所などを織り込んでいる。ほぼすべてがそろった形で残っているのは珍しいという。

 見つかったかるたは、読み札、絵札とも縦7・5センチ、横5・5センチのサイズ。わら半紙のような材質の厚紙に印刷されており、絵札47枚に対して読み札が1枚欠損していた。

 読み札は「鶴岡は人口三萬六千」「乗合自動車 市内は十銭」「大泉橋は鶴岡一」など昭和初期の文化を示すものや、「ねづが関には辨財天」など南庄内地方一帯の名所、「天明の慈善家 鈴木今右衛門」など古里の人物を紹介している。ふり仮名は旧仮名が多用されている。絵札は3、4色程度を用いた印刷で、素朴な絵が描かれている。

 菅原さんは昨年2月、以前住み、今は趣味の陶芸作品の展示に使っている同市大東町の民家で、母が使っていた衣装だんすの中からこのかるたを見つけた。絵札や読み札の内容が古いものであることに興味を覚えた菅原さんは、「古いかるたの出自を知りたい」と知り合いを頼って調査。市郷土資料館がこのほど、朝暘第三尋常小が製作したものと確認した。

 同館によると、旧鶴岡市が1975(昭和50)年に発行した市史の下巻に「昭和初期の小学校は郷土愛を育成するため、郷土教育や読本の編集が盛んだった」と記されている。このうち朝暘第三尋常小学校が製作したかるたは読み札の一部も紹介されており、それが菅原さん所有のかるたと一致した。

 同館の秋保良さんは「すでに絶版となっており、どのくらいの枚数が作られたのか分からない。今となっては完全にそろった状態ではなかなか見られないかも」と話す。

 菅原さんは「子供のころ、このかるたで遊んだ記憶はまったくない。母が大事にしまっていたから、良好な保存状態で見つかったのだろう」と感慨深げに話していた。

菅原さんが所有する「教育郷土イロハカルタ」。昭和初期に製作されたものだが、保存状態は良好だ
菅原さんが所有する「教育郷土イロハカルタ」。昭和初期に製作されたものだが、保存状態は良好だ


2010年(平成22年) 1月24日(日)付紙面より

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みなと市場オープン 初日からごった返す

 酒田市が酒田港本港地区の市定期航路事業所駐車場の隣接地で整備を進めてきた「酒田市みなと市場」が23日、オープンし大勢の人でにぎわった。鮮魚や青果物、酒類・特産品などの9店が並ぶ複合小売店。オープンに先立ち現地で同日午前、記念式典が行われた。

 「みなと市場」は、気軽に買い物ができる“市民の台所”として消費生活の利便性を高めるとともに、観光振興にも役立てて中心市街地の活性化を図ろうと、市が総事業費約1億7000万円をかけて同駐車場北側に整備した。

 鉄骨造り平屋建て延べ床面積約570平方メートルで、店舗用ブースは、道路の面した側に1区画、通路に沿った8区画の計9区画。市内の業者を対象に出店希望者を公募、市の選考委員会で9業者を決定した。建物は昨年12月に完成し、その後は出店業者らが内装工事、商品陳列を行うなど開店準備を進めてきた。

 この日は午前10時半のオープンを前に、同10時から記念式典が行われた。阿部寿一市長が「今回の整備で港の集客力、親水空間としての充実を図ることができる。台所として多くの市民から愛されるとともに、中心市街地の活性化に資する施設となるよう期待する」とあいさつ、県庄内総合支庁の斎藤亮一支庁長、出店業者の代表らとともにテープカットしオープンを祝った。

 オープンと同時に市場内は来店客でごった返し、お目当ての商品にたどり着くまでが大変な状況。それでも訪れた人たちはそれぞれの店舗を回って次々と商品を買い求めていた。市場の外ではオープンを記念し来店客に甘酒が振る舞われたほか、もちつき大会も行われた。

 みなと市場は毎週水曜日が定休。営業時間は午前9時から午後6時までとなっている。

酒田市みなと市場がオープン。来店客で大にぎわいとなった(左)、関係者がテープカットで祝った(右)
酒田市みなと市場がオープン。来店客で大にぎわいとなった(左)、関係者がテープカットで祝った(右)



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