2010年(平成22年) 2月12日(金)付紙面より
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酒田市升田の名瀑・玉簾(たますだれ)の滝の一部が凍って巨大なつららとなり、周囲の深い積雪とともに「冬の点景」を描いている。
玉簾の滝は、頂点から滝つぼまでの落差が63メートルで、幅は約5メートル。同市八幡地域を代表する観光スポットとして、大型連休とお盆には地区民が夜間ライトアップし大勢の観光客が訪れる。昨年からは酒田観光物産協会八幡支部が主催して冬季にも行われている。
流れ落ちる水のすべてが凍りつくことはないが、例年、厳しい冷え込みが続くと中央部を残して凍り、周囲に巨大なつららができる。10日午後は滝へと続く散策路を歩く人はほとんどなく、目の前に現れる荘厳な「氷と水のオブジェ」が冬の厳しさを物語っていた。
2010年(平成22年) 2月12日(金)付紙面より
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酒田市の最上川スワンパークで越冬した白鳥の北帰行が11日午前、始まった。第一陣は30―40羽ほどで、昨シーズンに比べて4日遅い。
観察活動を行っている同市白鳥を愛する会の池田昭三会長によると、同日午前7時すぎ、白鳥たちがスワンパーク上空を大きく旋回した後、「Vの字」型となって海岸線を北上していくのを確認した。
愛する会によると、スワンパークで今シーズン、越冬した白鳥は昨シーズンより200羽少ない9700羽。第一陣が飛び立った後のスワンパークでは、残った白鳥も大きく羽ばたいたり飛行の訓練を繰り返すなど、5000キロもの長旅に備える姿が見られた。
池田会長は「1月下旬から北帰行の兆候が見られた。ただ、春めいたと思ったら一転、吹雪になるなど寒暖の差が大きく、これまで『北帰行だ』と断定できなかった」と話している。北帰行は南よりの風の吹く日を中心に3月下旬まで続く。