2010年(平成22年) 5月7日(金)付紙面より
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三川町の「菜の花まつり」が5日、いろり火の里周辺などで開かれ、多くの家族連れなどが多彩なイベントを楽しんだ。
町の花・菜の花のPRを目的に町観光協会が毎年、花が見ごろとなる大型連休に合わせて開催している。今年で28回目。
同町の菜の花は、各町内会が休耕田に植えるなどし、町内には10カ所以上の見どころがある。このうち、いろり火の里東側に広がる菜の花畑(広さ約60アール)は先月下旬から見ごろを迎えている。
この日は薄い雲が掛かり汗ばむ天候の中、会場には多くの家族連れらが足を運んだ。メーン行事の「菜の花娘」の撮影会では、アマチュアカメラマンたちがかすりの着物姿の菜の花娘たちに「にっこり笑って」「花を触って」などとリクエストしながら、シャッターを切っていた。
このほか、三川町の上空を巡るヘリコプター遊覧や、チェーンソーアートの実演やエコキャンドル作りの体験コーナーなどが設けられ、大勢の人でにぎわっていた。
2010年(平成22年) 5月7日(金)付紙面より
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庄内平野で田植え作業が始まった。天候に恵まれた6日は、代かきを終えた水田に田植え機のエンジン音が響き、今秋に本格デビューする県産新品種「つや姫」の苗を植える農家の姿も見られた。
庄内町高田麦の今野裕之さん(48)はこの日から、自宅近くの水田1・8ヘクタールで今年が初めての挑戦となるつや姫の田植えを開始。10センチほどに成長した苗を田植え機に積み、次々と植え付けた。
今野さんは「春先の寒さで苗丈は少し短いと思うが、秋も天候が不順という民間の気象予想もあり、おくてのつや姫を早く植え、成長にできるだけ影響しないようにしたい」という。初めて栽培するつや姫については「昨年までのコシヒカリからの切り替え。栽培方法にそれほど違いはなく、コシヒカリよりも倒伏に強いというから特に不安はない」と額に汗しながら話していた。
7日中につや姫の田植えを終え、その後にもち米「でわのもち」0・8ヘクタールの作業に入るという。
全農山形県本部庄内米穀生産課によると、3月からの低温・日照不足の影響のため先月末時点で例年より最大で5日程度遅れていた庄内地方の苗の生育は、大型連休中の好天で3日程度までに回復したという。8、9日から本格的に田植えが始まり、15、16日にピークを迎えると見込んでいる。