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2010年(平成22年) 8月31日(火)付紙面より

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山大農学部 県立農業大学校 学術交流の協定締結

 鶴岡市の山形大農学部(安田弘法学部長)は30日、新庄市の県立農業大学校(百瀬清昭校長)と学術交流に関する協定を締結した。昨年11月には県内の農業関係6高校とも協定を締結しており、「農業教育のトライアングル・リンケージ」(安田学部長)が完成、3機関の連携による本県の新たな農業教育の展開にも期待が高まっている。

 農学部ではこれまでも、農業大学校に教員を派遣し講義をしたり、学生の卒論指導を行うなど交流を行っている。また、2009年度からは大学校修了生が農学部の3年生に編入学する制度が始動し、同年度は3人、10年度は2人、来年度は5人の編入学が決まっている。今回は、より緊密な連携によって一層魅力ある農業教育を実現していこうと、連携、協力に関する協定を締結した。

 協定に基づく主な連携、協力は、▽農業教育の充実発展(指導者・研究者としての人材育成、先端技術の研究と新農法、農商工連携による6次産業化)▽教員・学生の相互交流(相互交流による人材育成、講師の派遣、卒業論文などの指導)▽相互の施設・設備の利活用(研修・実習、設備の共同利用、県民向けセミナーや講演会などの開催)―の3点。

 この日、山形大農学部で行われた協定締結式では、安田学部長と百瀬校長が協定書に署名し、握手を交わした。

 安田学部長は「農業は国の礎。広い意味での農学に夢を持ち、日本の農林水産業の発展に貢献したい」、百瀬校長は「相互の学校の特徴を生かして相互補完し、本校の実践教育をより高度なものにレベルアップしたい」とそれぞれ抱負を語った。

 また、安田学部長は、昨年11月に庄内農業高を含む県内6高校と同様の協定を結んだことを挙げ、「これで農業教育のトライアングル・リンケージが完成した。3機関のリンクを、全国発信できるモデルにし、農業県山形を元気にしたい」と、3機関の連携による新たな農業教育、農業振興の展開にも意欲を示した。

 今回の協定締結を記念し10月5日には安田学部長が農業大学校を訪れ、全学生を対象に特別講演会を行う。また、当面の具体的な交流としては、農学部の公開講座への参加、学園祭などでの学生同士の交流なども進めていく方針。

協定書に署名し握手を交わす安田学部長(左)と百瀬校長
協定書に署名し握手を交わす安田学部長(左)と百瀬校長


2010年(平成22年) 8月31日(火)付紙面より

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生態知り保全活動 県内初 コウモリフェス

 コウモリを身近に感じてもらう「コウモリフェスティバル2010in庄内あさひ」が28、29の両日、鶴岡市田麦俣の月山あさひサンチュアパークなどで開かれた。有識者によるミニシンポジウムやコウモリの観察会などを通して、コウモリについて理解を深めた。

 庄内地方に生息するコウモリの生態を知ってもらうとともに、多くの市民に自然資源を再発見し、親しみを持つ場を創出することが狙い。全国でコウモリ類の研究や保護活動をする団体「コウモリの会」(山本輝正代表)からフェスティバルの開催依頼を受け、鶴岡市やあさひむら観光協会などで実行委員会(阿蘇和夫委員長)を組織し、県内では初めて実施した。

 初日の28日は、月山あさひサンチュアパークで開会し、一般や自然団体、有識者、大学生など庄内一円のほか、県内外から約100人が参加。はじめに阿蘇委員長が「県内のコウモリは生態や分布などまだ解明されていないことが多い。今回のフェスティバルを通して、コウモリについての知識が深められれば」とあいさつ。アルゴディア研究会員の茂木征一さんが「ブナ林の古道・六十里越街道」、庄内朝日森林環境保全ふれあいセンター所長の青山一郎さんが「庄内のブナの森が育(はぐく)む生きものたち」と題して講演した。

 続いて、「山形県のコウモリ」のテーマでミニシンポジウムが行われ、日ごろ、コウモリの研究や調査などを行っているNPO法人コウモリの保護を考える会の向山満理事長と大沢八洲男さん、東北農政局米沢平野農業水利事業所の大槻彰さん、あさひむら観光協会の上山剛司さんが事例発表した。このうち、向山理事長は「県内には14種のコウモリが生息している。山形は東北6県の中でもコウモリの調査が進められていない。本格的に調査すれば北海道に分布するコヤマコウモリも見つかるかもしれない」と話し、「今後は調査を進めていき、分布状況や生息種、繁殖場所を解明していくことが、コウモリの保全活動につながる」とコウモリの保全について訴えた。

ミニシンポジウムでコウモリ調査などを行う有識者らが事例発表した=28日、月山あさひサンチュアパーク
ミニシンポジウムでコウモリ調査などを行う有識者らが事例発表した=28日、月山あさひサンチュアパーク



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