2011年(平成23年) 3月9日(水)付紙面より
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道路整備などが進む鶴岡市の山王通り商店街で、電線地中化工事により8日までに沿線の電柱が取り除かれ、商店街を訪れた市民から「電線と電柱がなくなり、山王通りが広くなった感じがする」といった声が上がっている。
山王地区の基盤整備事業として鶴岡市が、2008年度から山王通り(市道南町荒町大宝寺線)で歩道拡幅や無電柱化などを進めている。整備区間は内川に架かる大泉橋から山王日枝神社までの470メートル区間。無電柱化は、歩道拡幅と併せて商店街を快適に歩いてもらえるようにするもので、昨年度に同神社側にあった電柱を取り除き、電力線や電話線を反対側の電柱に集約。その後、電線の地中化工事が進められ、今月に入って残っていた電柱を取り除いた。
整備区間にあった20本の電柱がすべて取り除かれ、山王通りの景観は一変した。山王地区の基盤整備に合わせて新たなまちづくりに取り組む鶴岡山王商店街振興組合の三浦新理事長は「訪れる人からは『空が広くなった感じ』『すっきりした』と言われる。車道整備も含め事業全体が完成するのが楽しみと言ってくれる人もいる。期待の持てる山王通りになりそうだ」と話している。
1・75メートルの両側歩道をそれぞれ50センチ拡幅する歩道整備はほぼ終わり、山王通りでは現在、車道の舗装工事が進められている。歩道と車道には全面無散水消雪が施され、市は今年9月末までの事業完了を目指している。