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2011年(平成23年) 10月25日(火)付紙面より

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再出発へ決意新た 来年4月に統合校移行 酒田商高が閉校記念式典

 来年4月に酒田市内の酒田工業、酒田北、酒田中央の公立3高校と統合して酒田光陵高校になる県立酒田商業高校(中山英行校長、生徒・全日制310人、定時制25人)の閉校記念式典が22日、同市の希望ホールで開かれ、再出発に向けて決意を新たにした。

 酒田商業高は1907(明治40)年、酒田町立商業補習学校として開設。その後、酒田町商業高校、酒田工業高校、酒田第二高校、酒田商工高校と名称を変更し62(昭和37)年、現校名になった。48(昭和23)年には定時制課程を設置。これまでの卒業生は約1万7000人に上り、地元はもとより国内外で活躍している。

 少子化の進行などにより県と酒田市が4高校の統合で合意。酒田中央高の敷地などを使って普通科3、工業科4、商業科3、県内初の情報科1の学年計11学級の酒田光陵高として新たなスタートを切る。

 閉校式には在校生と卒業生、現旧教職員らが出席。実行委員長の齋藤俊勝・紫紺同窓会長が「自由闊達(かったつ)な校風の下、文武芸さまざまな道で活躍した卒業生は、地元や各界の発展に寄与してきた。来年4月には酒田光陵高校となるが、酒田商業は進化するたびに校名を変更してきた。閉校は後ろ髪を引かれる思い。しかし、本日は未来に伝統を引き継ぐ決意の日でもある。酒商よ、本当にご苦労さま、本当にありがとう」とあいさつした。

 続いて中山校長が式辞。「時代の要請に応じ、大きな変遷をたどりながら今日に至った。本校は校名を改め再出発するが、校風に培われた才能で自在に櫂(かい)を操り、大きく飛躍する人材を育成する本校の使命は今回の統合で終わるわけではない。今後も輝かしい伝統を引き継いでいってほしい」と期待した。

 相馬周一郎県教育長らの来賓あいさつなどに続き、全日制前期生徒会長の佐藤純一郎君(3年)が「酒田商業は、私たちの代でひと区切りになるが、1、2年生には部活動も大事にする姿勢を受け継いでほしい。酒田商業に通えて誇りに思っている」、定時制生徒会長の宮本巧司君(4年)が「夜間課程でなくては味わえない温かいご飯の給食、吹雪の夜の帰宅など、それぞれがもうすぐ思い出に変わる。先輩たちは先生方や友人、家族に見送られながら涙と笑顔で巣立っていった。私も酒田商業最後の卒業生として笑顔で卒業していく」と惜別の言葉を述べた。

 最後に全員で校歌を斉唱。全日制105年、定時制64年の歴史を振り返って感謝するとともに、酒田光陵高になっても支援し続けることを誓った。

歴代校長ら酒田商業高関係者が在校生と一緒に校歌を斉唱した
歴代校長ら酒田商業高関係者が在校生と一緒に校歌を斉唱した


2011年(平成23年) 10月25日(火)付紙面より

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空き家、空き地を活用 鶴岡市神明町でワークショップ より良い町へ課題探る

 密集市街地で増える空き家や空き地の活用に向けた「まちあるきワークショップ」が23日、鶴岡市神明町で行われ、町内会の住民や不動産業者、大学の関係者らが町内を歩きながら、より良い町に向けた課題や将来像を探った。

 鶴岡市建築課によると、市内では人口減少や高齢化に伴い、密集市街地で空き家が増加。高度経済成長期のように行政主導で大規模な再開発を行うことは難しい上、景観や治安面で問題視する声が強まり、改善が急務となっているという。

 市はこのため9月、市内の不動産業者や市町内会連合会などに呼び掛けて「鶴岡ランドバンク研究会」(会長・阿部俊夫県宅地建物取引業協会鶴岡支部副支部長)を結成。同市のまちづくりアドバイザー的存在である饗庭伸首都大学東京准教授の指導の下、神明町をモデルに、住民が主体的にまちづくりを進めながら空き家などの活用方策を探っていくことにした。

 神明町をモデルにした理由は、市内でも特に道が狭く、空き家や空き地が多く、高齢化も顕著なためという。

 ワークショップは、同研究会と市が実施。神明町の西、南、天神町の3つの町内会や県宅建協会鶴岡支部、饗庭准教授や研究室の学生、市の関係者ら約20人が参加した。

 参加者は2班に分かれて町内を歩きながら、それぞれ高齢者、働いている人(若い人)、来訪者(観光客)の3つの視点で「良いところ」「悪いところ」をチェックした。

 参加者たちは要所で、「天神祭は町内にある鶴岡天満宮の祭りなのに、あまり知られていない。もっとアピールしたい」「(障子が破れていたり)管理されていない空き家が多い。観光面ではとてもマイナス」「寺社の大きな木は環境として素晴らしいが、カラスの集団のねぐらにならないか心配」など気付いたことを話し、付せんにメモした。

 その後は、市第二学区コミュニティ防災センターに集まり、メモを書いた付せんを地図に張りながら「まちの財産」や課題を整理していった。

 市建築課では「1、2年かけ、住民はどんな町にしたいかという方向性を鮮明にしたい。その後、その方向性に基づき、空き家のある一角など小さい単位で、『ここを道路にしたら便利になるのでは』『この空き家を活用して何かできないか』など具体的な事業に、住民主体で取り組んでいけたら」と見据えている。

神明町を歩き、気付いたことをチェックするワークショップの参加者たち
神明町を歩き、気付いたことをチェックするワークショップの参加者たち



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