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2011年(平成23年) 11月23日(水)付紙面より

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米粉用米を初出荷 消費、生産拡大へ期待膨らむ

 食品・製菓原材料製造販売の波里(栃木県佐野市、藤波一博社長)、JA庄内みどり(酒田市曙町一丁目、阿部茂昭組合長)が生産契約を結んだ米粉用米の初出荷式が21日、酒田市の広野カントリーエレベーター(CE)で行われ、トラックに積まれた玄米約13トンが同社に向け出発した。

 JA庄内みどりは、米粉を普及することで庄内米の消費拡大、食料自給率の向上、地域農業と経済の発展に役立てようと2009年、酒田市、酒田商工会議所と米粉利用推進協議会を設立。従来より細かい粒子にできる製粉機を導入して作った米粉サンプルを飲食店や食品製造業者、菓子店などに配布し商品開発を促すとともに、自らも米粉製品の開発や米粉料理コンテストを開催するなど、米粉の普及に取り組んでいる。

 一方、波里は1947年の創業から一貫して菓子や食料品の原材料になる上新粉、もち粉、きな粉などを製造・販売。米粉は天ぷらや焼き菓子用の薄力粉、食パンやピザなどに利用できる強力粉、製めんに最適の中力粉に加工し業務、家庭両用に販売しており、今年は米粉用米を約4000トン使用する計画という。

 同JAと同社は今年7月、小麦アレルギー対応の米粉パンを開発・商品化した東北日本ハム(酒田市広栄二丁目、武田中一社長)が仲介する形で、作付面積約140ヘクタール、収穫量で872トンに及ぶ米粉用米(はえぬき)の生産契約を締結。市農政課によると、米粉用米生産で1農協がこれだけの規模の契約を結ぶのは全国的にも例がないという。

 初出荷式には関係者約20人が出席。阿部組合長が「波里からは新商品の開発を進めてもらい、われわれも生産拡大を図ることができれば」、藤波社長が「JA庄内みどりとの関係を一層、発展させていきたい。皆さんの支援をお願いしたい」とそれぞれあいさつ。東北日本ハムの武田社長が祝辞を述べた。

 この後、米粉となる玄米が入ったフレキシブルコンテナバッグ(970キロ詰め)13袋がトラックに積み込まれ、阿部組合長、藤波社長らがテープカットし初出荷を祝った。

 式に先立ち、同JA本所で「米粉用米収穫感謝祭」が開かれた。小松屋「米っこフルーツ生ロール」、アンジェロ「クリームスパゲッティ」、まつだ食品「米っこめんちゃんぽん風(仮称)」といった米粉を使用した新商品が並び、参加者は試食しながら今後の取り組みなどを話していた。

関係者がテープカットし初出荷を祝った=広野CE
関係者がテープカットし初出荷を祝った=広野CE



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