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荘内日報ニュース


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2011年(平成23年) 12月27日(火)付紙面より

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14年度開通見通し 国道47号余目酒田道路 酒田市の新堀―東町間5.9キロ

 地域高規格道路・新庄酒田道路(新庄市―酒田市、延長約50キロ)の一部を構成する国道47号余目酒田道路(同12・7キロ)のうち、酒田市の新堀―東町間5・9キロが、2014年度に開通する見通しになった。整備している国土交通省が12年度予算の概算要求で「14年度供用予定」と明示した。新庄酒田道路では供用中の新庄南バイパス(同4キロ)に次ぎ2番目、余目酒田道路では初の完成区間になる。

 余目酒田道路は、庄内町廻館と酒田市東町を結ぶ自動車専用道路。06年度に着工した。整備により、▽交通が分散され国道7号大宮交差点の混雑が緩和される▽庄内町から日本海総合病院への搬送時間が約6分短縮される。併せて安静走行が可能になり患者への負担が軽減される▽県内陸部から酒田港へのアクセス性が向上し広域物流の活性化、効率化が図られ地域経済が活性化する―などの効果が期待されている。

 標準幅員は20・5―22・0メートル(暫定13・5メートル)で設計速度は80キロ。5カ所にインターチェンジ(IC)を設けるほか、山形道と連結する酒田中央ジャンクションを整備する。ICのうち3カ所は片方だけに乗降できるハーフインター。工事を担当している国土交通省酒田河川国道事務所によると、ICなどの正式名称は供用開始1年前ぐらいに、省内の委員会で決定し公表されるという。

 本年度は、上水道の移設や新堀地区での改良工事推進などを行っている。12月1日現在の進捗(しんちょく)率は事業費ベースで約52%。用地買収率は98%に達している。このうち、余目酒田道路では最大の構造物「庄内中央大橋」(橋長685メートル、幅員9・5メートル)の建築工事は、コンクリート打設など床版工工事が進められており、工事進捗率は54・5%。今後は防護柵設置やシール工などの工事が行われる。

 来年度は酒田地区の用地買収(0・4ヘクタール)、大野新田や大町、余目、茗荷瀬各地区での改良工事などを進める。

 新庄酒田道路は、東北中央自動車道、山形道、日本海沿岸東北自動車道などの高速道路と格子状のネットワークを形成することで最上地方と庄内地方の生活圏を連結し、人や物の地域間交流を促進して活力ある地域づくりをバックアップすることが目的。余目酒田道路の他、新庄南バイパス、新庄古口道路(延長10・6キロ、事業進捗率約18%)、高屋道路(同3・4キロ、同約5%)で工事が進んでいる。

盛り土工事がほぼ終了した余目酒田道路の酒田市新堀地区
盛り土工事がほぼ終了した余目酒田道路の酒田市新堀地区


2011年(平成23年) 12月27日(火)付紙面より

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1年のすす払う 善寳寺 復興への祈り込め

 鶴岡市下川の善寳寺(五十嵐卓三住職)本堂で25日、年末恒例の「すす払い」が行われた。僧侶たちが長い竹ぼうきで1年間たまったほこりを払い初詣に備えるとともに、災害に見舞われた日本の復興を祈った。

 すす払いは毎年12月25日に行われている。この日は前日から雪が降り積もったため、急きょ午前8時から境内の除雪を行い、その後にすす払いが行われた。

 本堂に黒い作務衣に白いタオルで頭や顔を覆った姿の僧侶10人が集まり、ご本尊前の仏具にほこりが掛からないよう新聞紙などをかぶせ、長さ4メートルほどの竹の先に青い笹(ささ)を付けたほうきで本堂中央の天蓋(てんがい)や太い梁(はり)の上などを丁寧にはたき、ほこりを落とした。畳の上に落ちたほこりはほうきで掃き集めた。

 僧侶の一人は「来年は12年に一度の辰年ご縁年で、大勢の参拝客がみえられると思われ、特に今回は丁寧にすす払いを行った。今年は大きな災害があり、復興と新たな一歩に向けて祈りを込めながら新年をお迎えしたい」と話していた。

 同寺はこの時期、元日から龍王殿で行う「三が日祈祷(きとう)」用のお札書きに忙しい時期。御利益が高いとして全国から申し込みがあり、僧侶たちが休む間もなく書き込んでいるという。29日の恒例の餅つき、大みそかの行事が終わるといよいよ年明けを迎える。

復興の祈りを込めながら、本堂の高い天井のすすを払う善寳寺の僧侶たち
復興の祈りを込めながら、本堂の高い天井のすすを払う善寳寺の僧侶たち



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