2012年(平成24年) 4月13日(金)付紙面より
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鶴岡市羽黒町松ケ岡の湿地でミズバショウが咲き始め、里山にようやく訪れた春を告げている。
ミズバショウはサトイモ科の多年草。花のように見える純白の仏炎苞(ぶつえんほう)の中に黄色の穂状の花を咲かせる。市羽黒庁舎観光商工室によると、松ケ岡では幅30メートル、奥行き70メートルの湿地に約2万株が自生し、例年3月下旬から咲き始める。
松ケ岡集落の住民によると、今年は雪解けが遅かったものの今月7日ごろから咲き始め、気温が上がった10日すぎから半分ほどが一気に咲き始めた。
湿地には遊歩道が設けられ、小川沿いに咲く姿を間近に見ることができる。周辺の田畑のあぜには残雪があり、長かった冬を感じさせる中、緑の葉と純白の仏炎苞の群落が色彩を放ち、自然の生命力を伝えている。
住民によると、ミズバショウの開花期間は短めで、今週末ごろには見頃となりそうという。