2012年(平成24年) 6月9日(土)付紙面より
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今年の鶴岡産ネットメロンが8日、同市茨新田のJA鶴岡西郷選果場に初出荷され、ハウス物のアンデスメロン700ケースが首都圏などへ発送された。
JA鶴岡ネットメロン専門部(菅原和憲部長)は197人の生産者で組織。今年の作付面積は前年より11ヘクタール減の140ヘクタールとなった。今月中旬ごろから連日出荷となり、ハウス物は7月上旬ごろ、露地物は同下旬ごろにピークを迎える。今年はアンデス、鶴姫の青肉系、赤肉系、特別栽培アンデスの4品種で計52・6万ケースの出荷を見込んでいる。
JA鶴岡営農販売部園芸特産課は「大雪や4月初旬の暴風に伴い春作業や生育が1週間ほど遅れたが、4月下旬以降に好天が続いたおかげで糖度が上昇し、品質は良好となった」と話していた。
この日は西郷地区の生産者が2Lサイズ(1ケース5個入り)を中心に計700ケースを選果場に出荷した。品質検査で糖度をチェックしたところ、糖度は15度以上で基準値(14度)を上回り、甘さ、品質とも良好だった。
搬入と検査後、同選果場で初出荷式が行われ、JA鶴岡の今野毅組合長ら6人がテープカットを行い、出荷を祝った。
菅原部長は「昨年の大雨による冠水被害や今年4月の暴風被害の影響を受けたが、生産者などの努力のおかげで作付面積を昨年より1割減程度に抑えることができた。今年も安全で安心なメロンを消費者に届けられるよう努力していきたい」と話していた。