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2012年(平成24年) 8月12日(日)付紙面より

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赤川花火 復興への願い込め1万2000発

 第22回赤川花火大会が10日、鶴岡市の赤川河川敷で繰り広げられた。昨年に引き続き、東日本大震災の復興への願いを込めた「希望の光プロジェクト」の一環で、被災地の福島県や鶴岡に避難している被災者らを招待。大勢の観客らと共に会場幅約700メートルをいっぱいに使い打ち上げられた約1万2000発の花火に見入った。

 全国トップクラスの花火師たちが自慢の花火を競い合う競技会として、全国的に高い評価を得ている。今年は震災を教訓に飛躍への一歩を踏み出すきっかけになればとの思いを込め「飛躍の扉?明るい未来へ天空からのメッセージ」のテーマで開催された。

 オープニングでは、吉村美栄子県知事が福島の被災者や鶴岡で暮らす避難者を激励し、カウントダウンとともに打ち上げ開始。花火師22業者が割物花火とデザイン花火を披露する「全国デザイン花火競技会」や、新企画のミュージカルスターマインの打ち上げ時に民放ラジオ放送で恋人や家族へ愛や感謝のメッセージを流す「LOVE LETTER(ラブレター)花火」、市民募金を基にした市民花火など約1万2000発の花火が鶴岡の夏の夜空を彩った。観客は約25万人(実行委員会発表)だった。

 一方、鶴岡青年会議所(渡部芳幸理事長)が実施した「希望の光プロジェクト」では、福島県の南相馬市や相馬市などの親子連れら約450人、鶴岡に避難している被災者ら約400人の計850人ほどを招待した。招待された子どもたちは、正面の特別観覧席で夜空を彩る光の競演を楽しみ、「すごーい」「きれい」とはしゃいでいた。

 また、エンディング後には特別プログラムとして、直径約60センチの2尺玉3発の「希望の光玉」が打ち上げられた。光玉には、福島県から招待された子どもたちが「野球選手になりたい」「地震や津波が来る前のようにみんなが元気になれますように」など将来の夢や復興への願いを込めた短冊が貼られており、夜空に打ち上げられると会場からはひときわ大きな歓声と拍手が送られた。

 招待された福島県国見町立国見小4年の阿部里美さん(9)は「赤川花火を初めて見た。とてもきれいで感動した」、相馬市立中村第一中2年の小林亮太君(14)は「とても迫力があり、元気づけられた」と笑顔で語っていた。

 全国デザイン花火競技会の結果は次の通り。

 ▽割物花火の部=1アルプス煙火工業(長野県飯田市)2伊那火工堀内煙火店(同上伊那郡)3紅屋青木煙火店(長野市)

 ▽デザイン花火の部=1北日本花火興業(秋田県大仙市)2片貝煙火工業(新潟県小千谷市)3和火屋(秋田県大仙市)

壮大なスケールで打ち上げられた花火が鶴岡の夜空を色鮮やかに彩った
壮大なスケールで打ち上げられた花火が鶴岡の夜空を色鮮やかに彩った

赤川花火を楽しむ福島県からの招待者たち
赤川花火を楽しむ福島県からの招待者たち



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