2012年(平成24年) 10月20日(土)付紙面より
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日本在住の外国人ジャーナリストを招いた「出羽三山モニターツアー」が16日から18日まで2泊3日の日程で行われた。参加者たちは湯殿山神社や羽黒山を巡ったほか、精進料理に使われるキノコ採取や調理風景などの取材を通して、出羽三山について理解を深めた。
モニターツアーは、外国人記者から出羽三山や山伏文化、精進料理について取材してもらい、その魅力を国内外に発信してもらおうと、鶴岡市の出羽庄内地域デザイン(小林好雄社長)が主催し、羽黒町観光協会が企画した。今回は東京在住の報道写真家や旅行ライター、英字新聞記者など計5人がツアーに参加した。
16、17日は、羽黒山の石段上りや出羽三山神社を参拝したほか、月山4合目で精進料理に使われるキノコの採取や、地元でまちづくり活動に取り組む若手グループとの交流などを行った。
18日は、湯殿山神社やご神体を参拝した後、鶴岡市羽黒町手向の大進坊で精進料理の調理風景を取材。調理場で料理の材料や味付けなどの説明を受けたり、調理の過程をカメラに収めていた。その後、昼食でマイタケの天ぷらやとち餅、ごま豆腐、きのこ汁など精進料理12品を会食。取材内容は後日、旅行誌などに掲載される予定という。
全日空国際線機内誌に記事を掲載する英国出身の旅行ライター、トニー・マクニコルさん(37)は「ここ10年間にわたり日本全国を回っているが、山形を訪れたのは初めて。精進料理は作り手の思いが込められており、とてもおいしかった。出羽三山や精進料理の素晴らしさを紹介できればと思う」と話していた。